ある住職さんのお話 | 神経芽腫の娘のこと

神経芽腫の娘のこと

2017年12月3歳9ヶ月、小児がん神経芽腫と診断され、再発を繰り返しながらも懸命に生きた証、治療や娘との大切な時間をどう過ごしたか、それからの事、子どもを亡くした母親の気持ちを綴っています。2023年2月14日永眠。アメンバー申請の際は自己紹介メッセージをお願いします


数ヶ月前、お友達のお子さんのお通夜に参列させてもらった時、



住職さんのお話がありました。



その住職さんは、昔、甥っ子さんを生後8ヶ月で、病気で亡くされたそうです。



まだ小さいのに、こんなに早く亡くなって可哀想。とか、



健康に産んであげられなくてごめん。



と、そのご両親は思ったそうです。



その気持ちも十分、分かりますが、



やはり、可哀想とかごめんなさい。



という、罪悪感というか、悲観的な気持ちよりも、



短い間だったけどありがとう。



産まれてきてくれてありがとう。



と、感謝の気持ちを想って過ごす方が、



亡くなった子も、自分は産まれてきた意味があったんだなぁ。と報われる。



成仏される。と、話されました。



そのお話がすごく印象的で、



私も、娘には、



「産まれてきてくれてありがとう」



と、思うように、なるべく心掛けています。



綺麗事のようですが、言い聞かせながら。



だけど時々、ごめんね。も思ったり。



娘は、8年11ヶ月と短い人生だったと思います。



周りからは可哀想と思われるかもしれません。



だけど、可哀想とばかり思われたくないし、思いたくありません。



何故なら、娘の8年11ヶ月の人生の中身は、



とても濃厚で、



誰もが経験した事のないような事を沢山し、



そして、沢山の人と出会い、頼もしい仲間もいて、優しい恋人の存在もいて。



幸せだったんじゃないかなと思っています。



大切な事をたくさん教えてくれました。



大人の私なんかよりも、人生経験を積み上げたと思います。



強がりかもしれませんが、可哀想じゃありません。



とってもがんばり屋さんでかっこいいです。



短い人生だったけど、一緒に幸せな時間を過ごしてくれてありがとう。



そう、思っていたいから、そう思っています。



いつも、温かいコメントをありがとうございます。



いつも、返信ができませんが、全て読ませてもらっています。



元気をもらっています。