【2023年2月14日の出来事】
娘は、『ママ!!早くフェンタニルいれて!!』
と、言っていました。
早くフェンタニル届かないかな。早く痛みをとってあげてほしい。
と、もどかしい気持ちでいっぱいでした。
やっとフェンタニルが病室に届き、点滴に変え、
痛みは少しだけ良くなったかな。という程度。
そして、採血結果が一通り出ました。
ちょうどこの日も、当直に血液の先生がおられ、別室に呼ばれました。
その間、娘はお兄ちゃんに任せる事にしました。
採血結果を見せてもらいました。
ヘモグロビンは5。血小板も5。
ついさっき赤血球は入れたばかり。
加えて、また危険な数値の項目がありました。
血液ガス。
体のpHが酸性にかなり傾いている。と。
酸性に傾くと、頭痛や心臓の機能を低下させてしまい、
免疫力の低下、貧血、低血圧になってしまう。
上手く血液を体に循環できない状態でいる。と。
それを改善させる為に、
大量の輸液と、pHを弱アルカリ性に傾ける薬、抗生剤を投与します。
それから、赤血球の輸血をします。
これらをして、改善されるかもしれないし、
もしもの事も起こり得る可能性もある。
それは助けられないという事。
うろ覚えですが、そのような説明を受けました。
今までもこんな緊急事態は、乗り越えてきたから、
きっと大丈夫。
輸血したら、また楽になるはず。
そう信じたい気持ちでいましたが、今までの様子から、
いつもと違う。
そんな雰囲気や、娘の状態を見て感じました。
息子からLINEが来ていました。
「ママはやく戻ってきて。様子がおかしい。」
と、病室へ戻ると、息子は看護師さんと2人で娘の手を握ってくれていました。
思った他、娘の状態は深刻で、
目は開いていたけど、意識が朦朧としていました。
『ごめん!ママ戻ってきたよ。不安にさせてごめん。』
と、伝えましたが、目は開いているけど、様子がおかしい。
そして、なかなか血圧も上がらず、
フェンタニルが効いてきたのか、もう疲れ果ててしまったのか、眠たくなったのか、
娘は、私を確認して安心したのか、
目を閉じてしまい、眠ってしまいました。
酸素は5リットルで97前後をキープ。
脈は140や150、時には70や80に落ちる事もあって、かなり不安定。
この時点で朝の4時頃。
一生懸命呼吸をしているように見えました。
そこから娘が目を開ける事はありませんでした。
最期の会話が、
『ママ!早くフェンタニル入れて!』
でした。