入院当日 | 神経芽腫の娘のこと

神経芽腫の娘のこと

2017年12月3歳9ヶ月、小児がん神経芽腫と診断され、再発を繰り返しながらも懸命に生きた証、治療や娘との大切な時間をどう過ごしたか、それからの事、子どもを亡くした母親の気持ちを綴っています。2023年2月14日永眠。アメンバー申請の際は自己紹介メッセージをお願いします


2020年11月



大阪の病院への入院当日、




入院はお昼からだったので、




娘はギリギリまで学校に行きたいと言い、




午前のみ登校させる事にしました。




(グレーのランドセルはボディーガードのUちゃん)





この姿を次はいつ見れるのかな…




この日常が明日からなくなるんだ…




学校には、生徒が何百人もいるのに




なんで娘なんだろう…




またこんな悔しい思いになってしまいました。




お迎えの時間になり、校長先生が、




『良かったら教室まで入って下さい。』




と、言って下さり、




授業の様子を少し見る事ができました。





ちょうど、娘が手を挙げて、発表していました。




頑張ってるなぁ。




大好きだった学校に行けなくなる事、悲しいだろうなぁ。




と、色々な思いが溢れ、





涙を堪えるのが大変でした。




そして、クラスのみんなから




『いってらっしゃい!!』




と、見送ってもらいました。




担任の先生も泣くのを必死で我慢しているようでした。




絶対また、ここに戻ってくる。




と、思いました。




病院へ着き、娘も気持ちを切り替えたのか、




わりとすぐに病院の環境に馴染んでいました。




こどもの適応力は本当に素晴らしいです。




私の方がこの現実を受け入れないでいました。





前日、きなこもちとも、しばしのお別れをしました。