日本は世界でも傑出した少子高齢化問題を抱えている国であるが、実際日々生活している中でそれを強く意識することはない。

 

 

 

 

言われてみればなんとなく高齢者が多くなっている気もするが、渋谷や原宿へ行けば若者で溢れかえっているし、正直どれだけ少子高齢化が進行しているのか、少なくとも僕は実感していなかった。

 

 

 

それを強烈に意識せざるを得ない出来事が発生したのは、つい2~3日前のこと。

 

 

 

 

僕の通っていた小学校は、非常に生徒数が多い学校だった。各学年5~6クラスあり、1クラス平均40人が在籍していたため学校全体で1200人を超える、かなり規模の大きな小学校だった。

 

 

従って本校舎に全生徒が入りきらないため、1年生は校舎の隣に建てられたプレハブで1年間授業を受け、2年生から晴れて本校舎で授業を受けるというシステムだった。

 

 

 

 

そんな制度を20年以上採用していたのだが、つい3、4年前、生徒数が全体的に以前よりも減少したためプレハブが不要になり、僕にとっても小学一年生の思い出が詰まっていたプレハブはブルドーザーにぶち壊され、解体となった。

 

 

 

 

その後プレハブの跡地はずっと空き地のままだったのだが、この前たまたま小学校の近くを歩いた時に、その跡地には老人ホームが新たに建設されていた。

 

 

 

 

小学校の一部が生徒数減少により壊され、跡地に老人ホームが建つという少子高齢化の典型例を見せつけられ、さらに現在の小学校の各学年クラス数が4つまで減っていると知り(僕の世代は6クラスあった)、正直かなり危機感を覚えた。

 

 

 

 

現在の全校生徒数は多く見積もって1クラス40人としても960人であるため、僕が小学生だった10年前比で240人も生徒数が減った計算になる。

 

 

 

 

 

このままいけば、あと40年でこの小学校には生徒が一人もいなくなる。

 

 

 

 

これは東京の小学校の話だが、東京のマンモス小学校ですらこの有様なら地方は一体どうなっているのか・・?

 

 

 

 

少子高齢化に対して、マジで考えないかんと感じた出来事でした。