世話は大変だったけれど、犬の魅力にハマって愛犬が、犬が大好きになっていた。
私は周りや家族に「私は世界で一番犬好きだと思う」と言っていた。
ある日、私の3つ上の兄弟と母の会話が聞こえた。「犬好きとか言ってるくせに世話しきれてねーじゃん」
恥ずかしくて一瞬にして顔が熱くなるのを感じた。小学生の私なりに頑張っていたつもりだった。家族からは頑張っているつもりにしか見えていなかった。その日からその言葉は2度と言わなくなった。今以上に時間全てを犬に使うようになった。
そんな生活が3年続いた頃、私は中学生になった。自転車で片道40分、部活動の朝練もあったので7時前には家を出ないと間に合わない。
新生活に体が慣れず寝坊も増え、朝の散歩は段々と母が行くことが増えた。
ある真夏の日、愛犬が1匹亡くなった。室内なのに熱中症になった。私が人生で初めて飼いたいと、大切にしたいと思った愛犬だった。3匹平等に接していた。それでも大切で1番で、今でも大好きな愛犬。
母やその他の家族は夕方頃まで外出。
父は朝からずっと家にいた。
私は朝から部活動で、昼過ぎに帰宅した私は大会が近いのもあり疲れていて、愛犬の顔を見ることなく眠ってしまった。
あの日、帰宅してそのまま愛犬の様子を見ていれば。昼寝なんかしなければ。部活なんか行かなければ。その日のことは今でも、ずっと後悔している。
残った2匹の愛犬の世話は当たり前に私が続けた。
愛犬の死から2ヶ月経った頃だろうか。
まともに笑えなく学校にも行けずふさぎ込むようになった私を見て父は言った
「お前のせいで愛犬は死んだ。お前のせいだ。お前がころした。お前が代わりに死んでいれば。今すぐ自殺しろ」
その日から毎日半年、夜9時頃から朝方まで父に罵倒されるようになった。