昨日の昼前


花の学校へ行こうとして降り、台所へ行くと大きなキャベツとパンが一袋置かれていた

父に
『あっ、パン有ったんだ。良かったね』
と言うと


父『これが最後だったよ。奥~っの方に2個有ったから、慌ててカゴの中に放り込んじゃった』


『そうなんだ…。凄かったでしょ?あたしが言った通り全部空っぽだったでしょ?良かったね、無事買えて…』

父、顔をクシャッとさせて
『いやいや、凄まじいと言うか…浅ましいと言うか…すごいな、ありゃ』

そう話しながら、ん?と思った


パン2個と言ったが1つしかないぞ
もう1つは、どうしたんだろ?

聞いてみた

『あれ?お父さん、そう言えば、今パン【最後の2個】って言ってたけど、もう1個はどうしたの?』

父『ん?あげた』

『ん?あげたって?』


ここから父の話


父が最後のパンをゲットして歩いていたら、自分より若いか同じくらいの老人の男性が居たそうだ


『なんだ…何も食べるものが無いのか…』
って言いながらさ、空のカゴをブラブラぶら下げて、キョロキョロしながら歩いてるおじいちゃんが居たんだよ(←自分もおじいちゃんなのにね)


だからね、僕
『これ良かったら食べる?おひとつどうぞ♪』ってあげたんだ


そうしたら、おじいちゃん『え?良いんですか?』
って言うんだよ

だから
『うん、良いよ。僕の分ひとつ有るもん。だから大丈夫だから気にしないで』
って言ったらね

おじいちゃん
『ありがとうございます、ありがとうございます』
って何回もお礼言うんだよ

何でだろうね?
僕はひとつあれば、じゅうぶんかな♪って思ったから別に良いや♪って感じなのにね

すごい喜んで感謝されちゃってビックリしちゃった


ここまでの話でお気付きでしょうが、父にとっては日常的な普通の行為なんです

いわゆる、ある意味、天然

だから、ロドが

『お父さん、すごい!偉いじゃん。1人の命救ったんだよ』

そう言うと、キョトンとした顔して

父『ん?えっ?そうなの?』

『そうだよ。だって、そのおじいさん、お父さんと出逢わなかったら、何も食べるものを買えずに帰ったんだよ。1日何も食べられずに過ごしたかもしれないじゃない?』


父『そうかぁ?』

『そうだよ。でも、お父さんに会えてパンを譲ってもらったお陰で空腹ではなく過ごせるでしょ?上手くやれば何日かは、もつんじゃない?何も食べられずに過ごすかもしれないのをお父さんが救ってあげたんじゃないかなぁ…』


かなり大げさな表現だが、父に熱く語ると


父『ふ~ん、そうなのかなぁ…。僕は当たり前の事しただけなんだけどなぁ…。でも、まあ、確かに、何か繋がることをしたのには変わらないかもなぁ…。その人が誰かに同じことをしてくれるかもしれないね』


そう言ったので

『そうだね。自分が嬉しかったことを誰かに繋げてくれると良いね』

父『うん、そうだな。しかし、何であんなに無くなるほど買いまくるのか訳が解らないよ…僕には。必要な分だけ買えば良いじゃないか?商品なんて次の日になればまた出るんだろうからさ。まったく…』


そう言い、首をかしげて呆れたように笑ってた


母も同じ考えだ


私にも同じ場面で、父と同じこと出来るかなぁ


解らないけど、父を見習いたいって思った


いつもは喧嘩ばかりしてる父だけど、良いところもたくさんある


ちょっとだけ父との喧嘩を減らしたいと思った


自然にこういう行為が出来る人になりたい

そう思う