背に腹はかえられない…この激痛がとれるなら…
虎穴に入らずんば、虎児を得ず。
死ぬことは無い。
たぶん!?
むしろ、これで楽に成るはずだ!
(心の中で、そう決断を下した。)
喉の患部に、麻酔をかける…
5分ほど待つと、先のとがった針を取り出した。

術場の前には、運転手・通訳・通訳の旦那が
雁首揃えて、様子を見ている。
そいつらの表情で、オレの恐怖を駆り立てる…
針を幹部につき当て、間髪入れずに突き刺した!
「ブスッ!!」
痛っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(麻酔が効いてナイ!)
注射器を、刺した処にあてると
スポイトの様に吸い上げた!
「カラン!」
銀の皿に、注射器をなげた。
横目で見る…
中には、ビッシリと白いものが詰まっていた。

次にハサミを取り上げた…
(えっ!?まだ…)
ハサミの先を穴に挿すと…
「ジョキンッ!!」
ゥオーッー!!!!!!!!
見つめる三人が声を出しながら目を覆った!
(まったく、いいリアクションしやがる…)

医者は、洗面所を指差した!
閉じた口のまま駆け寄り、流しに垂れ流した…

…オペが終わると、無意識な感じで
病院の中庭で、点滴を討っていた。
この数日で体重が5Kgおちた…
喉の奥には、忘れられないキズを残した。

-END-