僕はすり減った鉛筆



人生がキャンバスならば



不細工な夢を描く事は


僕にだって出来る



未完成のモノトーンの原画



いつからだろう?


世界は虹色に輝き始めた



君という色彩豊かな絵の具



まるで向日葵のような


パステル調の黄色い笑顔



オレンジ色の温もり



碧い記憶は 朱く黄昏れ


鈍色に染まりゆく



そして訪れた


セピア色の別れ



殺風景な窓辺に飾られた


一枚の水彩画



込められた君の想いと


僕の夢



零れ落ちた涙は


粉雪の様にヒラヒラと舞い


少しだけ絵に滲んで消えた