痛風の原因はビールではなかった!

見逃してはならない痛風のサインとは?

若者や女性の痛風患者が

増えている理由とは?

■ 痛風とは!

痛風は尿酸が体内にたまり、それが結晶化して激しい痛み(関節炎)を伴う症状になる病気でです。尿酸の原材料となるのがプリン体(ビール、あん肝、レバーなどに多く含まれる成分)で、プリンタ体が多く含まれる食材や飲み物を過剰に摂取すると発症するとされています。

痛風を放置してしまうと歩行が困難なほど激しい関節痛を繰り返したり、体のあちこちに結節が出来たり、腎臓や肝臓の働きが悪化して腎不全や肝機能障害など合併症の可能性があるので、できるだけ早い段階で治療する必要があります。

今現在、血液中の尿酸値(血清尿酸値)は7.0mg/dL以下なら正常とされていて、これを超えると高尿酸血症となり、恐ろしいことに今現在、成人男性の5人に1人は痛風予備軍といわれるほど増えているので、決して他人事ではありません。

■ 痛風の治療について!g

痛風は一度発症してしまうと生涯治療が必要な病気と言われていますが、高齢になると高尿酸血症が改善されたり、痛風発作を起こす頻度が少なくなるため治療を終えて寛解する可能性があります。しかし、30歳代、40歳代で発症してしまうと、数十年にわたる長期間の治療が必要となります。

最近は食事療法と運動療法だけで治るケースもありますが、食事制限が辛くて、こっそり隠れて好きなものを飲み食いしてしまい、かえって症状を悪化させてしまうケースも少なくありません。特に30歳代の若い患者さんは、こうした傾向が強いです。

■ 痛風患者は圧倒的に男性が多い!

高血圧や糖尿病と言った生活習慣病に男女差はほとんどありませんが、痛風は圧倒的に男性が多く、しかも50歳代に多いので、これまで痛風は「おじさんの病気」というイメージが強かったですよね。

その理由についてですが、痛風の原因である尿酸の血液中の濃度(血清尿酸値)が女性の方が男性よりも低いため、男性のほうが発症しやすいとされているからです。しかし、最近では女性の痛風患者が増えています。

ちなみに1992年に行われた調査では男性が98.5%で女性はわずか1.5%でした。しかし、2016年に行われた調査では4倍に増えています。ちなみにその内訳は男性が104.8万人、女性が5.7万人。

■ 女性や若い世代の人たちの間で痛風が増えている理由

最近の傾向としては痛風が、20~30歳代の若い男女の間でも広がっています。比率では圧倒的に男性の方が多いですが、女性は急速に増えています。女性の痛風患者が増えた原因として、女性の社会進出や過酷な職場環境があげられます。

痛風や高尿酸血症となる大きな要因は「飲み過ぎ」と「食べ過ぎ」です。これが両方だと痛風の発症リスクはさらに高まります。特に注意していただきたいのは、糖質とタンパク質です。砂糖や肉の採りすぎや野菜類が不足すると尿が酸性に傾いて尿酸の排泄は減り、高尿酸血症になります。

■ 痛風のサインとは?

痛風を発症しやすいタイプについてですが、意外に思われるかもしれませんが、仕事も趣味もバリバリこなす豪快なタイプの人に多いとされています。また逆にストレスをためやすい神経質な性格の人も発症しやすいといわれています。

痛風の症状は圧倒的に足の親指の付け根に現れることが多く、「関節の痛み」「熱をおびる」「ムズムズする」「違和感がある」といった前兆があることが多く、これが痛風のサインとなりますが、多くの方がそのまま放置してしまいます。

■ なぜ痛風を放置してしまうのか?

痛風発作の代表的な症状は関節部分のはげしい痛みですが、圧倒的に「足の親指のつけ根」に起こります。そのほかに多いのが、足の甲、ひざやくるぶしの関節、まれにひじや手指の関節にあらわれることもあります。

なぜ多くの痛風患者さんが痛風を放置してしまうかというと、痛風による激しい痛みは一時的なもので、長くても1~2週間しか続かないため、痛みが引くと治ったと勘違いしてしまうためです。この間治療せずに放置すると合併症リスクが高まります。

■ 痛風を予防するには!

一般的にはプリン体が悪とされていますよね。プリン体ゼロのビールまで発売されています。ビール以外でもプリン体が多く含まれる食材はたくさんあります。中でもアンキモや白子、レバーなどはプリン体がビール大瓶の6倍近くあります。

これらの食材に加えて、糖質やたんぱく質を採りすぎないようにすれば、痛風が発症するリスクを抑えることができます。また、痛風の予防にコーヒーが良いと言われています。コーヒーを毎日4杯以上飲む人たちは、全くコーヒーを飲まない人たちに比べて、痛風の発症リスクが40%も下がります。

大根やごぼう等の根菜類、かぼちゃやほうれん草などの緑黄色野菜、ひじきやワカメなどの海藻類、ジャガイモやサツマイモなどのイモ類は、尿酸値を下げてくれるので、出来るだけ多く採るようにしましょう。

【画像】 Pinterest

【画像】 wikiHow

【動画】

「痛風を克服する方法!尿酸値を下げる食事とは?」

■ 痛風を予防するにはのまとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

私の父が40代で痛風を発症したときは治療法も今のように確率されていなかったので、痛風特有の症状が治まるまで本当に大変でしたが、医療が進化したことによって、今では治療法もかなり確率されていますので、症状が出たらすぐに医師の先生(まずは内科へ)に診てもらいましょう。

今回の投稿が少しでも痛風の予防にお役立ていただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

痛風の原因はビールではなかった!見逃してはならない痛風のサインとは?若者や女性の痛風患者が増えている理由とは?

~魂を揺さぶる言葉たち~