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えーと・・・色々悩んだ末の結論なんですブログ閉鎖させていただきます。
急で申し訳ないんですが、閉鎖理由は以下となります。
①更新できなくなった
②今年は高校受験なんで負担を減らしたい。
です。ホントに勝手でスミマセンつД`)・゚・。・゚゚・*:.。
それで連載途中だった偽りの悪魔ですが・・・ネタバレは明日させておいただきます!!
暫らくお待ちください!!
お知らせだけをば・・・
①最新うpした読みきりのMisfortune Shop's2を加筆修正しました(´・ω・`)
この話しは何かが一区切りしていくごとに1話ごとにうpしていこうと思いますw
今やっているのが1話目ですので・・・
Misfortune Shop's1話終了→偽りの悪魔②をUPor他の書きだめしている小説をUPして一区切り→Misfortune Shop'sの2話UPという感じで進行していこうと思っています(*´∀`*)
まぁ一言で言ったらMisfortune Shop'sは連載小説が一区切り付くごとに連載していこうと・・・
②前言ってたほかの小説なんですが偽りの悪魔も一区切り付いたのでそっちも連載していこうかと・・・!!
でもやっぱり偽りの悪魔の方が更新率はダントツですが(ノ∀`)
今後連載していく小説が・・・
01、In Despair
02、In Despair~罪と罰~
両方とも少しダークや、言うほどでもない大人向けな感じが入ってきちゃいますがこちらもどうぞヨロシクお願いします(*´∀`*)ノ
もう1つ悲恋歌というのも考えていたんですが少し大人な感じが結構はいってくるので裏でもつくってそこでやっていこうかと企み中です(;´Д’)ノ
今日は仕事が散々だった。
理由はちゃんと解っているつもり・・・
それにしてもあの2人の幸せそうな姿を思い出す度に頭の中にイライラが募ってくる。
・・・あの2人の幸せをぶち壊してやりたい・・・時々そんな恐い事を思う自分に吃驚した。
そんな事思っちゃいけない。頭の中ではそう言い聞かせるんだけど自分を捨てて他の女の方に簡単に走った男が幸せに居られるとその彼に激しい憎しみを感じずにはいられない。
「あぁーもう・・・なんなのよ!!!!」
電灯と大きく輝く満月の灯りしかない暗い夜道の中でそう叫ぶと私は募っていくイライラや彼に対する憎らしさを消そうとバッグから煙草を取り出そうとした時、私の目の前に黒猫が止まった。
「・・・なんなのよ・・・」
私は彼に対する感情のせいで何の罪もない黒猫をつい睨んでしまう。
だけど睨んでいるうちに黒猫の大きな瞳に不思議と何かが引き込まれていく感じがして意識がどんどん遠退いていった。
―――――――――
「ここどこよ・・・」
ハッと気が付くと目の前には大きな洋館があった。
しかも驚くことに私はその洋館の周りの敷地内に入ってしまっていた。
「・・・どうして??」
私は頭に?のマークをつけて目の前にある大きな洋館をボーと眺めている私の目の前をあの黒猫が洋館に向かって走って行く。
黒猫は洋館の玄関の手前まで来るとクルリと私の方に振り向いて「ニャー」と一鳴きした。
私にはそれがこっちまで来いと言われているようで思わず黒猫の元まで走り、洋館のドアに手をかけて開き、吸い込まれるように洋館の中へと入っていく
「すごいわねぇ・・・」
洋館の中に入った私はその広さに圧倒される。
すごく長い螺旋階段。その螺旋階段につながる2階部分。天井に大きくぶら下がる綺麗なシャンデリア。
いかにもドラマや映画に出てきそうな洋館だ。
そして目の前にある大きな扉。
黒猫はまた私の前に出てその大きな扉に向かって走っていく。
私はまた黒猫の後を追って扉の前に着き、恐る恐る扉に手をかけギィと音を立てて開く。
その扉の部屋の中は書斎なのか明りは大きな窓から入ってくる月の明りしかなく、本棚が部屋の隅に並んでおり、中心にはソファーが並んでる。
大きな窓の前には何本か本が立ってあるアンティークな大きな机と立派な椅子があって、その椅子には後ろの窓から差し込む月明りに照らされてスーツを着ている少し癖のある茶色の髪と翡翠色の瞳の男の子が座っていていた。
その横にはミニスカートの着物を着て腰にエプロンを付けている腰下まである黒髪とワイン色の瞳を持つ少女が立っていた。
私には月明りを浴びている少年と少女がすごく妖しく見えてしまった。
しかも男の子は私でもすっごい美少年と思うほど可愛らしさで、少女は絶世の美女と言えるほどの容姿だった。
「・・・待っていましたよ・・・山中悠子さん・・・」
私はしばらく2人の美しさにボーっと眺めていると美少年の方がにっこりと笑って私に話しかけてきた。
えっ?なんで私の名前を知っているの・・・私はそう言わんばかりの顔をしていると男の子は立ち上がって私の方へ歩み寄ってくると私を見てニッコリと笑いかけてきた。
その顔がとても可愛らしかった。
ってゆうか以外と背低いなぁ・・・この姿からすると13・14歳くらいかしら・・・私はそう暢気なことを思っていた。
「僕は貴方を待っていたんです」
「・・・どういう意味よ・・・ってゆうかなんであんた誰?なんであんたが私の名前知ってんの?」
美少年の言葉に意味が理解できなく私はバツの悪そうな顔をして美少年の顔を見る。
「申し送れました、僕はこのMisfortune Shop'sの店長・ルクス。そしてあそこにいるのが僕の助手で妻の愛琉」
ルクスと名乗る男の子がそう言うと愛琉って美女がペコリと私にお辞儀をしてきた。
「つ・妻ぁ?えっ!?あんた達結婚しちゃってんの??」
こんなまだ法律で認められる結婚してもいい年齢に達してなさそうな2人がぁ??
私は2人を交互に見ていると美少年は、はい。とすごい笑顔で美女を見ると美女は美少年に不器用に微笑み返してた。
・・・こんな餓鬼もこんな事言っていられる時代になったんだぁ。そう思う反面妻だの結婚だの聞いていると無性に苛々してくる。
「・・・ねぇ、ルクスって言ったよね?店長とかってここなんかの店なの?」
私はルクスって言う男の子の言葉を思い出して、そう問うとルクスは私を見て綺麗な顔をニッコリさせた。
「ここは不幸を売る店ですよ・・・」
不幸を売る店??そんなもの売ってるわけないじゃない・・・私は心の中でそんな胡散臭さに笑っていた。
「貴方は他人に不幸を望んでいる・・・だからここに来たんでしょう。」
私はルクスの他人に不幸を望んでるって言う言葉に胸に矢か何かが刺さった感覚がした。いわゆる図星?ってやつかしら・・・
「でもねぇ・・・私は自分の意思で来た訳じゃないの!いつの間にか来ちゃってたの!!唯それだけの事よ・・・」
私は腕を前に組んでルクスの台詞にフッと鼻で笑った。
そんな私はにルクスは部屋にあるソファーに座るように勧め、私も言われるがままにソファーに座り、私の前の席にはルクスが腰掛けた。
「ここに来る事は貴方の運命だったんですよ。だから僕はあなたの事なら何でも知ってますよ。」
「・・・ここに来る事が私の運命・・・??だから私の事も何でも知ってるって何よそれ!!」
私はルクスの口から出てきた言葉に不快感を感じた。
そんな私にルクスはさっきまでとは違った表情を見せる。
「・・・山中悠子さん4月4日生まれの23歳B型。大学卒業後から阪枝出版社に勤務。年下の短大生天木勇輔さんと交際していたも彼が貴方以外に好意を持っている女性と結婚するのでつい最近ってゆうより今日ですね、破局。・・・それで自分を捨てた彼を憎んでいる。」
ルクスは私にそう言うと今までに見せなかった笑みを見せる。
その笑みは私に恐怖を与えた。いや・・・笑みだけでない私の簡単なプロフィールを当てたこと。
そして私が付き合っていた彼に今抱いている感情を言い当ててしまったこと・・・
「貴方は今一人の人間に激しい憎悪を抱いてます。今の貴方には不幸を買う価値がありますよ・・・それで貴方はその人間を不幸に堕とし入られます・・・」
私はその言葉に可笑しく思いながらも興味を示す。
私の心は確かに彼を憎む気持ちで一杯だ・・・
「あら、面白そうじゃないそれ。確かに私は勇輔が憎くて堪らない。・・・けど本当にそいつを不幸にできるのかしら・・・??」
「えぇ・・・確実にね。その勇輔さんに悠子さんが歓喜の笑みを溢さずにはいられないほどの不幸が与えられますよ。」
私の質問にニッコリと微笑むルクスに私は思わず屈折した笑みを見せる。
「いいわ・・・買ってあげるその不幸ってやつ。」
私の心はもう決まった。
あの男を必ず不幸のどん底に堕としてやる。
そう思うと笑いが止まらなくなった。
「お買い上げ有難う御座います。」
壊れたように笑い叫ぶ私を見てルクスはそう言ってニコッと笑った。
そしてそこで不幸を買うと憎しみや恨みを抱く相手を不幸のどん底に落としいられることができるんだって・・・
素敵じゃない?大嫌いな相手がどんどん不幸になっていく所・・・
「えっ・・・今なんて言ったの・・・??」
入社1年目で今が仕事の頑張り時で忙しく仕事している最中に今付き合っている年下の彼にこんな小洒落た喫茶店にいきなり呼び出されて、さっきまで何の用?と愚痴を洩らしていたけどまさかそんな事を言われるなんて思いもしなかった・・・
「だから別れよう・・・」
私の彼はそう言いながらストローでさっき注文して届いたクリームソーダーの中をグルグルとかき回している。
注文するのがクリームソーダなんて彼らしい・・・
私はそう思いながらも少し焦りを感じていた。だけど彼にはそんな素振りは見せない。それが私なのだから・・・
「・・・何??悪い冗談やめてほしいんだけど。私短大生のアンタと違って今仕事で忙しいの、じゃぁもう帰るわ。」
私はそう言うと自分の座っている席の横に置いていたハンドバッグと上着を取って席から立とうとすると彼が私の腕を掴む。
「待てよ!冗談じゃねぇんだよ!!」
分かってるわよ・・・あんたの瞳本気だもん。でけど今の私にはそのあんたの瞳が怖くて悲しく感じる。だけど私は強がって彼にこう切り出した。
「・・・どうして別れたいの?正直に理由を言って頂戴。じゃぁ別れてあげてもいいわよ・・・」
本当は可愛いあんたを手放したくなんかないんだけど私は強がりだからついこう言っちゃった。
「・・・ ・・・」
「何?理由ないの??」
私はだんまりな彼に苛立ちを覚えだした頃彼が口を開いた。
「・・・結婚・・・結婚するんだ・・・俺」
彼の言葉に私は一瞬身体中の血の気が引いたような気がした。
「・・・はぁ?あんた正気なの?私以外に誰か相手でも居るの??それにあんたまだ短大生だし・・・はっ!笑っちゃいそうよ!!」
その逆、ホントは涙が出ちゃいそう。
「・・・俺さぁ悠子さん好きだよ?でも他の女の子に告られてその・・・ノリで付き合って、最初は俺には悠子さんもいるし軽い気持ちの遊びだったんだけど段々好きになっていって、それでその子さぁ・・・俺の子供妊娠したらしいんだ・・・」
あぁ、もうダメ・・・涙、出しちゃっていい??
「それで結婚するんだ・・・俺」
私は頭を金槌か何かの鈍器で殴られた衝撃が走った。
妊娠??結婚??何・・・俗に言うできちゃった婚??
良かったね、私が教えてあげたこと彼女に喜ばせることできて。
私への愛情より孕んだ女への同情なんだ。
あっ!!そういえばこれって浮気されてたって事よね?私への愛情なんかあったのかしらこの坊やに・・・
それもそうか・・・こんな気の強い年上の女なんかもう飽きて若くてピチピチした方へ言っちゃうんだぁ・・・
そう言えば猫は恩知らずって言うしね。あれ?猫でいいんだっけ??
私の頭の中にはワケの解らない言葉でいっぱいだった。
そしてとうとう言っちゃった・・・
「・・・いいよ、別れてあげる。アンタみたいな手癖の悪い男と別れられて清々するし。じゃぁもう2度と逢わないでね、じゃぁどうぞお幸せに。さよなら」
私はそう言うとガタッと音と共に席から立ち上がり、カツカツと靴音を立てながら乱暴に店を出て行ってやった。
強がりな私はまた心とは反対のことを言っちゃう。ホントは別れないで、私の側に居て。でも言って甘えたかったと後悔した。
せめて・・・最後に「今まで君と入れて楽しかったよ」って言うべきだったかなぁそう思うといかにも自分の心が貧しいか凄く解かる。
最後だけはカッコつけてやろう、その言葉言ってやろうじゃない!私は心の中で決心すると店にいる彼の元に戻ろうと後ろを振り向く。
・・・そんな事思うんじゃなかったよ
私はすぐにその行動に後悔を感じる。
私の目線の先には店を出た彼、と唯でさえ私より少し背の低い彼より小さく、少し出ている腹が目立つすごく可愛らしい女の子が笑い合って腕を組んで歩いていた。
「・・・美男美女カップルかぁ・・・」
そう思うとなんだか腹立たしくなってきた。そう思う自分にもっと腹立たしくなった。
アイリスがガチャッと威勢よくドアを開け、部屋で寛いで本を読んでいるクロスに駆け寄っていく。
アイリスの手には白い封筒があった。
クロスは読んでいた本を机の上に置き、自分の横に寄ってきたアイリスに顔を向ける。
「・・・どうしたんだ・・・」
クロスはすぅとアイリスに微笑む。
クロスのその微笑みにアイリスは少し顔を赤く熱らす。
「あっあのねっほら!リサさんから手紙来たよ!!」
アイリスはそう言うと手に持っていた白い封筒をクロスに手渡した。
クロスはアイリスから手渡された封筒を開封し、中身を確かめる。
封筒の中には1通の手紙と結構な札束が入っている。
クロスは封筒の中に入っていた札束を取り出しハァと溜息を吐く。
アイリスは溜息を吐くクロスの手元にある札束を見てニコニコと笑顔を向ける。
「良かったじゃないですか、今回も報酬たっぷりですね!!」
今回も・・・そう、人によって様々だが、クロスの悪魔退治で助けられた人達はいつも結構な量の札束を悪魔退治の報酬として送ってくる。
一般の人は喜ぶだろう事がクロスは密かにその事が悩みになっていた。
「まぁいいじゃないですか、貰えるものは素直に貰っちゃえばいいんですって」
そんなクロスをよそにアイリスはクロスから札束を取り上げてにこにこと枚数を数え始めた。
クロスはアイリスを見て少し苦笑する。
「うわ!結構ありますね、これ。さすがリサさんはお金持ちですね。」
アイリスは札束を数え終えたのかそれを机の上に置き、クロスの顔を覗く。
「・・・でもホント良かったですね、お父さん生きてて・・・」
アイリスはそう言うとホォとした安らぎいだ顔をする。
そう・・・あの2人の父はちゃんと生きていたのだ。
あの悪魔が浄化された後、悪魔と共に消え去ると思われていた父の身体がそこに残っていた。
だが魂が全て喰われてしまい、もうダメだろうと思いクロスはその身体に近づくと・・・まだ生きていた。
微かにだがちゃんと息をしていたのだ。
「・・・奇跡としか言いようがなかったな・・・」
父を思うリサの想いだろうか・・・はたまた何か別の想いなのか・・・
きっと何かに守られていたんだろう。
「・・・だが、まだ魂が喰われたりと痩せ衰えたりと障害があるからまだ回復には時間はかかるとは思うけど・・・」
クロスがそう言うとアイリスはグッと背伸びをして
「でもいいじゃないですか!今はお父さんがいれば幸せなんですよ。きっと!!」
アイリスはニッコリとクロスに笑いかける。
「リサさんはともかく悪魔に取り付かれていたなんて思ってもなかったアリスさんはどうか知りませんけど。」
アイリスはそう言うとさっきは見せていた笑顔から少しムッとした顔を見せた。
クロスはアイリスを見て少しながら笑いかけた。
<ちょっとしたおまけ>
クロスは封筒の中に入っていた手紙を読みながら微笑していた。
アイリスはそれが気になってクロスが手紙を読み終えるとクロスから手紙を貸してもらい自分も読む。
クロス様、アイリスさん。
先日はどうも有難う御座いました。お元気しておりますでしょうか?貴方達の御怪我で父の体調も前とは比べものにならないほど元気に回復し、今はちゃんと自分の事業に戻っております。私もこれからはちゃんと前を見据えて生きていこうと思います。
貴方達には感謝の意を表さずにはいられません。
今回はどうも有難う御座いました。その中に同封している物は感謝の気持ちです。どうか受け取ってください。
リサ=アンディーク
クロス様
今回の件はどうもお世話になり有難うございました。
妹から聞きました。私はその時の事は何もかも覚えていませんが、クロスさんの素晴しい勇姿はちゃんと理解しました。
少ししか一緒に居られる時間はありませんでしたが、また今後もお付き合いどうぞよろしくお願いいたします。
またこの件のお礼に食事でもいかがでしょうか?良いお返事を待っております。
アリスvv
「・・・うがぁーーー!!」
アイリスはアリスのメッセージをしばらくは黙って見ていたが最後までそうはいかず、手紙を勢いよく破ってしまった。
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「・・・どうしたの・・・リサさん」
リサの横に居たアイリスはどうしたのと言ってそうな顔でリサを見つめる。
「・・・確かに・・・私は悪魔退治をあなたにお願いしました。だけど・・・その今いる悪魔は父です・・・」
確かに今そこに居る悪魔は父の身体から変形したものだ。しかも腕をクロスに斬られてしまっている。リサは黙っては見ていられなかった。
「私も・・・その悪魔には一刻も早く消えてほしいです。けど・・・それじゃぁ父は・・・どうなっちゃうんですか・・・」
リサはその悪魔が消えると同時に父も消えてしまうんじゃないか。そういう思いがしてなかった。
「・・・リサさん。前にも言ったと思いますがあなたのお父さんは多分もう魂をこいつに喰われてしまっている・・・それに今のお父さんの身体のこいつの姿でもお父さんの姿の時でもお父さんの魂の一欠けらの気配がないんだ。その証に魂の亡くなった君のお父さんの身体はこの悪魔の意のままだ・・・
・・・だからお父さんはもう死んでいるも同然なんだ・・・。も2度とは返っては来ない・・・」
「う・・・嘘・・・嘘でしょ??ねぇ・・・嘘って言ってよぉ・・・」
クロスの言葉はリサにとって悲しい宣告だった。
もう父には会えない・・・そう思うとリサは心が押しつぶされそうな思いだった。
【クッ・・・ガハハハハハハハハハハハ!!!】
すると悪魔が下品な笑い声を上げだした。
クロスが悪魔を睨む。
「どうした・・・お前のせいで悲しんでる人間を見て可笑しいか・・・??」
【アァ!可笑シクテ腹ガ壊レルクライ笑ッテシマイソウダヨ!!!ソウダ聖職者ァ!オ前ノ言ウ通リ、コノオレガコノ女ノ親父ヲ喰ッテヤッタンダゼ!!シカシホント面白イヨナァオメェラノ親父ハヨォ!!】
そして悪魔は更に続ける。
【ドコデ知恵身ニ付ケタンカ知ラネエケド、オ前等ノ御袋死人トシテ生キ返ラセヨウナンカ考エヤガッテサァ・・・ソコヲオレガ親父ノ魂ト引キ換エニ手伝ッテヤルッテ言ッタラ騙サレテルノモ知ラネェデ易々ト手ェトッテサ・・・馬鹿ジャネエノカ?シカモソノ御袋殺してヤッタノオレダッテ分カリモシナイデサァ・・・】
「えっ・・・今なんて・・・」
リサは悪魔が言ったことを聞き逃さなかった。それはクロスもアイリスも同じだった。リサの顔には驚きの表情が滲み出ていた。
悪魔はククッと笑い、血がボタボタと威勢よく流れる右腕を左手で押さえながらリサの方を見て発言を続ける。
【アァ、ソウサ・・・オ前ノ御袋ハ確カニオレガ殺シタンダヨ!オ前ラミタイナ幸セ家族ナンカ見テルト苛々シテクンダヨ、ダカラ悪戯シテヤッタンダヨ!マァ、オレガコウナル事ニナルトハ思ワナカッタケド】
「どうして・・・どうしてこんな・・・」
悪魔の言葉にリサは絶望した。この悪魔は私から父を奪い、母までも奪っていたなんて思うと悲しさや悔しさや憎らしさや色んな感情で胸が一杯になってきた。
「・・・あんたほんと酷いね・・・」
アイリスは怒りの眼差しを悪魔に向けそう言うと悪魔はニタァと嬉しそうな顔をして笑う。
【オレハ悪魔ダカラ・・・ナ!!!】
そう言うと悪魔は目の前で佇んでいるクロスに片一方しか無くなった大きな左手を縦に凄いスピードで振り落とす。だがクロスはそれを軽々と片手で止めた。そして悪魔を蔑んだ赤い瞳で見る。
「・・・D級の風情が・・・お前はとことん醜い奴だ・・・そういう奴は早く消えろ。」
そしてクロスは悪魔を見ている大きい赤い瞳が妖しく光る。
【・・・ッ!!!】
悪魔はクロスのその瞳を見て初めて恐怖を覚え、身体が竦んで思うように動かなかった。
【クッソォ!ナンデコノオレガ聖職者ナンカニ気圧サレテルンダァ!!】
悪魔はそう叫ぶと右足でクロスを蹴ろうとした瞬間悪魔の腹にグサリとクロスの十字架の剣が刺さり悪魔は動けなくなり、そこからまた赤黒い血が流れたしてくる。
「・・・終わりだ、天国に逝ってこい」
【ギャァァァアアァァァァアアァァァアアアアァァ】
クロスが一言そう言うと悪魔は悲鳴を上げ跡形もなく消えていった。
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姉妹の父の口から繰り出される悪魔の声が静かに響く。
「・・・あぁ、今からお前を浄化する・・・」
そういうとクロスは鎖と繋がる十字架の形をした真っ白い剣をカチャッと音を鳴らした。
【・・・聖職者カァ・・・オ前達ハ不味クテ嫌いナンダガ、ドノ人間ヨリモ引キ裂キヨウガアッテ最高ダヨ!!】
悪魔はそう言うと、父の姿から異形のモノの形へと変化させる。
その姿は瞳孔が開ききっており、背には大きな蝙蝠が持つ羽、口からは氷柱のように鋭く尖った歯と次々に床へと滴り落ちる唾液を向き出しにさせ、異様な程の掌と足、またそこから痛々しく見せる爪が生えている。
まさにこの世のものとは思えない姿だった。
「ぅ・・・や、嫌ァ・・・」
リサは父の身体がこんなにも醜いバケモノになっていく様を涙を溢れ出しながら見ていた。
【ヤッパリオレハ、コッチの姿ノ方ガイケケテ好キダ・・・ソレニコンナニモ軽々ト動ケルゾ・・・トッ!!!!!】
悪魔はそう言うとクロスの方へと飛び込み、クロスまであと数センチ近くというところで右手で拳を作り凄いスピードでクロスの方へと突き出してくる。
しかしクロスはフラッと悪魔の繰り出してきた拳を意図も簡単に交わしてしまう。
悪魔はクロスに攻撃しようと速めたスピードの制御が出来なかったのかそのまま壁にドゴッと音を立ててクロスに決めるはずのパンチを決めてしまった。
【オイオイ、避ケルトハ聞イテナカッタゼェ・・・】
悪魔はそう言うと壁に思いっきり減り込んでしまった巨大な右手をガラッと外すと右手首をブンブンと何回か振った。
「お前の程度はその位か?所詮はE級から成り上がりたてのD級だな・・・」
クロスは悪魔を馬鹿にしたような口を叩くとフッと笑う。
【・・・馬鹿ニシタヨウ態度トリヤガッテ・・・殺ス!潰シテヤル!!】
悪魔はクロスの挑発に乗るといきなり耳の鼓膜が破れそうなほどの叫び声を上げながら手をシュッと上げ勢いよくクロスの頭上に手を振り下ろす。と同時にドーンという地響きにも似た音が広い屋敷に大きく響き、悪魔の周辺に煙のようなものが立ち込める
「・・・クロス様・・・クロス様ぁぁああぁ!!」
リサはクロスの生存を確かめるかのようにクロスの名を叫ぶ。
「リサさん・・・大丈夫だよ・・・」
するとリサの目の前にあのまま気を失っているアリスを重たそうに背負うアイリスがいた。アイリスは背負っているアリスをリサの横へ寝かすとすくっと立ち上がる。
リサはえっ・・・??とアイリスの方を見上げると、アイリスはリサにニッコリと笑う。
「まだまだだよ・・・??これからが1番の見所なんだから・・・」
アイリスはリサにそう言い聞かせると煙が立ち込めるところを強い眼差しで見据える。
【クク・・・アーアー潰レチャッタ?オレノ事悪ク言ウカラコンナコトニナルンダヨー自業自得ジャン】
悪魔はクククと笑いながら自分の振り下ろした手の先を見ていた。
「誰が潰れたんだ??」
悪魔はハッと後ろから声が聞こえたのに気付き、振り返ろうとした瞬間ザンッという音と共に悪魔の右腕は胴体から切り離され、そこからは大量の夥しいほどの赤黒い液体が血のようにボタボタと勢いよく流れてくる。
【グァアァァァアアアァァア!!キ・貴様一体何ヲスル!!】
悪魔が向けた視線の先では顔に少量の悪魔の赤黒い血が付いたクロスが顔とはまた違い悪魔の血が大量に付着している真っ白く、鎖がついてる十字架の剣を真っ直ぐに構えていた姿があった。
「私もお前に遣られっ放しじゃダメだろ・・・??」
そう言うとクロスは冷たい微笑を悪魔に向ける。
【クッソォ!嘗メヤガッテ!!】
悪魔は今すぐにでも攻撃したい所だがクロスに右腕を斬られたため痛みが身体中を駆け巡りそれ処ではなかった。
そしてクロスがその隙をついて悪魔に攻撃しようとしたその瞬間・・・
「待って・・・待って下さい!!」
突然後ろからリサの大きな声が聞こえた。
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私は優しい父が大好きで誇らしかった・・・
母が亡くなって気落ちしている自分を励ましてくれたのは父だった。
時々その励ましに苛立ちを覚えたこともあった。
どうして?
どうして自分の妻が亡くなったのにどうして貴方は気丈でいられるの?
励まされる度に父に感謝する反面そういう思いが私の胸の中に募っていく。
そして私は父にこう言った。
「あなたは愛する人を亡くしたというのにどうしてそんなに平気でいられるんですか??もしかして母が死んで清々したんですか??」
こんな事を言った私はバカだと思う。今でもこの言葉を言った事に後悔の念がある。
私がそう言うと父は凄く悲しい瞳で私を見てこう言った。
「違うよ。いつまでも悲しい顔なんてしてはいられないだろ。悲しみを失くすことで天国へ逝ってしまった母さんを悲しませないんだ。それは母さんのためにもなるんだよ。それにいつまでもそんなにしょげていたって母さんが戻ることは2度とないんだ、だからせめて母さんの死を乗り越え笑顔を見せていた方が天国の母さんも安心するんじゃないか??」
だけど・・・
そう言っていたあなたが1番心の奥底に深い悲しみを背負っていたんですね・・・
「お父様・・・」
急いで姉の悲鳴のする元に駆けつけたリサはただ茫然と立ちすくむだけだった。
嘘・・・自分の今見ている光景は全部私の幻覚に過ぎない。これもまた夢なのよ・・・
リサは今にも泣きそうな顔で嫌嫌と首を横に振るだけ。
お願い・・・誰か夢だと私を目覚めさせてよ・・・
脳裏にあの時の、あの場面がプレイバックする。
嫌よ・・・やめて・・・
「いやぁぁぁあああああぁぁぁあぁぁぁぁぁああぁ」
「どうしたんだ!!」
リサの叫び声と共にクロスとアイリスがリサの下に駆けつけた。
そしてクロスは座り込んでしまっているリサの肩支え、リサが怯え見る視線の先に目を向ける。
するとそこには先程まで車椅子に座っていたはずの痩せ衰えている姉妹の父が実の娘のアリスの首を片手で持ち上げている姿だった。
父の手の中でアリスはグッタリとしていた。
父はリサの叫び声に気がついたのかこちらの方を見てニタリと気分が悪くなるほどの不敵な笑みを向け、今まで持ち上げていたアリスを床に叩き落す。
「ァ・・・嫌ぁ・・・」
自分の父のこの世のものとは思えない不敵な笑みを見てリサは気が動転していた。
あまりにもその笑みは父を襲っていたあの黒い影と全く同じだったから・・・その笑みに吐き気さえもしてしまう。
「アリスさん・・・!!」
アイリスはそう言って床に叩き落されてしまったアリスの元へ駆け寄ってく。
まさか・・・そう思ってアイリスはアリスの胸元に耳を傾ける。
ドクン・・・ドクン・・・
それは弱々しかったが確かに動いている事を確認してアイリスは良かったとホッと一安心した。
だがその安心もすぐに失せてしまう。アイリスはあろう事か己の娘を手にかけようとしていた男の方を見る。
.....
そのアイリスの横にクロスが立っており、2人の父であった男を睨んでいた。
【クッ!ナンダ・・・折角ノオ楽シミヲ邪魔シヤガッテ・・・】
クロスの睨みの効いた赤い瞳を見て父はクックと笑い、ドスの聞いた2重の声で喋りだした。
「・・・矢張りお前はもうその男の魂を喰い、その身体に乗り移っていたのか・・・」
クロスがこのハ場に相応しくない冷静な声で男・・・男の姿をした悪魔に問いかける。
【ククク・・・ナンダオ前、知ッテタンダ・・・一体何者ダ??】
その悪魔の問いかけにクロスはフッと笑い、上着の内ポケットに潜ませていた鎖の付いた十字架を取り出す。
「・・・今からお前を倒す聖職者だ・・・」
クロスがそう言うと持っている鎖の付いた十字架が瞬く間に光りだし、真っ白に輝く剣の形に変形した。
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今日ゎ唯一この友達と遊んできました(*´∀`*)
そこら辺ぶらぶらしてから友達の家に行きました☆~(*ゝω・*)b
かなり楽しかったんですが・・・
なななんと友達が私の描いた落書きに色を塗ってくれました(*´ω`)
それで私の雑な落書きが見違えるほど綺麗になってしまったというなんともやばい事が起きました( ゚Д゚)
あまりの嬉しさに写メで撮っちゃいましたよ(*゚∀゚)=3
有難う!我が友よ(*´∀`*)
↑ ↑偽りの悪魔のアイリス。ハロウィン気味なのは気にしないで下さい(ノ∀`)
↑ ↑偽りの悪魔のクロス。これ元は落書きだったんですよ( ゚Д゚)
偽りの悪魔のリセア。これ元は落書k(以下略


