うーん・・・かなり悩んでいます・・・(´・ω・`)

「オリジナル4つ連載します(*´∀’)ノ」って言ったんですけど・・・どうしましょうか・・・

ある程度他のオリジナルも話ができていてうpできる状態なんですが・・・

①今やっている小説が落ち着いてからしようか、

②これからは交互に連載していこうか、

③もう偽りの悪魔1本化にしようか・・・

他の3つの作品ってあんまり・・・なんですよ!

In DespairとIn Despair罪と罰はダークシリアスで微妙に大人向けですし

悲恋歌は言うほどではないと思うんですが、ちょっと大人向けですし・・・

いや・・・もうどうしましょう_| ̄|○ililil


ってゆうか私の書く大人向けはすんごい言うほどじゃないんですよねー(ノ∀`)

言っちゃったら文章力ないってのと書いてる自分が恥ずかしくなっちゃって抑えちゃうんです('A`)


アリスはそう言うとキッチンから1つの白いワインびんを持ってきて、クロスの前にドンと音を出してワインを置いた。

「・・・これは・・・どうゆうことでしょうか・・・」

クロスは目の前に置かれた血のような赤さが白い鬢を通して見える赤いワインに少し困惑していた。

「これは赤ワインなのですが、普通ではあまり手の入らない"聖酒"なんですのよ。何でも味がとてもそこらへんのワインとは凄く美味しくて、喉越しが凄くスッキリして身体も軽くなるんです。
ぜひクロスさんに飲んでほしいんですが・・・どうですか??」

アリスはクロスにニッコリ笑って"聖酒"と呼ばれる赤ワインをクロスに勧める。

その様子にアイリスはゲッとした顔をしている。

「嫌・・・申し訳ないですが私はいいです・・・」

アリスの進めも虚しくクロスはあっけなく赤ワインの飲酒を断った。

「無理もないですよ。クロス様はまだお酒を飲める歳じゃありませんよ」

リサは椅子を退けて椅子のなくなった席に車椅子に乗っている父をそのままそこの席に着かせながら少し微笑してアリスに注意する。

「・・・あっ!そうですわよね、クロスさんにはお酒はまだお早いですわよね。こちらこそ無神経に未成年にお酒なんて勧めてしまって失礼しました。」

アリスは少し残念そうな顔をしたがまた笑顔に戻ってクロスに謝った。

「・・・未成年(外見だけだけど・・・)って分かってるんだったらそんなのクロス様に勧めないで下さいよ!それに普通のワインだったらまだしも"聖酒"だなんてクロス様は・・・」

「アイリスッ!!」

アイリスが何かを言おうとした先クロスはゴホンと咳払いをしてアイリスの発言を止めた。

アイリスはあっ!と口を押さえごめんなさい。とクロスに一言謝ってしゅんとなった。

そんな2人の様子にアリスは頭に??と浮かべていた。

「・・・ならお父様がこれをお飲みになってはどうですか??ほら、お父様昔これを凄くお気に召されていましたし・・・」

アリスはそういうとクロスの元から父の着いている席まで移動して折角持ってきたんだからと赤ワインを次は父に勧める。

だがアリスから目の前に差し出された赤ワインを見た父はさっきまで無表情に近かったその顔は目が大きく開かれていき段々と変化してきた。

「わ・わたしにそれを近づけるなぁぁぁああぁぁぁぁああぁ!!!!!」

限界にまで痩せ細っている身体から耳の奥まで響くほどの大きな怒鳴り声が出た。

その声にその場にいる全員が吃驚した顔をして怒鳴り主の方へと視線を向ける。

そして姉妹の父はゼェゼェと息を強張らせながら自分で乗っている車椅子を押しながら広すぎる食事場を出て行った。

「おっ、お父様お待ち下さいな!!」

アリスはワインをゴトンと大きなテーブルの上においてそう言って父の跡を追っていった。

2人の人間が居なくなった食事場にはシーンと静寂が広がっていた。

その静寂を破ったのはアイリスだった。

「びっっくりしたぁ~・・・なんなのあれ??」

アイリスは胸を押さえてハァーと溜め息を吐いた。

「・・・はい・・・私もあんな父は初めて見て吃驚しました。」

リサも瞳を大きく開いてアイリスと顔を合わせる。

「・・・アレはもう駄目かもしれない・・・」

クロスが1人ボソッといった言葉をリサとアイリスは聞き逃さなかった。

「どういう・・・意味でしょうか・・・」

リサは恐る恐るクロスに言葉の真意を聞く。

リサはクロスの返答がそうでないことを心の中で祈っていた。

私の考えは違う。これは私の思い違いよ。絶対父は助かる。と・・・

「・・・あなたのお父さんはもうほとんど悪魔に喰われている・・・」

・・・やっぱり・・・

私の考えていた通りになっちゃってる。

父は・・・助からない??

クロスのその一言がリサにとってはとても重く、苦しく、悲しかった。

リサは知らずの内に瞳から1粒2粒と涙がぽろぽろと零れ落ちていた。

そんなリサにアイリスは更に心配そうな顔をしてリサを見る。

「・・・クロス・・・様は、何で・・・そう思うんですか??」

リサは自然と零れ落ちていく涙を必死に堪えてクロスにゆっくりと口を動かす。

「・・・そう思ったのは君のお姉さんが持って来たあの"聖酒"ですよ。あれを無性に嫌がっていた。」

クロスは表情や顔色を何1つ変えずに淡々とリサに言い聞かせていた。

「"聖酒"と・・・は、あっあの赤ワイン・・・ですか??」

リサはまだクロスの言葉を理解できずにいた。

「"聖酒"は悪魔にとっては危険物なんだ。人間が飲めば"心"が浄化されるけど、悪魔は"力"や"存在"を浄化される危険性がある。」

クロスはそっと席に立ち、さっきまで姉妹の父が着いていた席まで歩いていき、アリスが残していった"聖酒"が入っている白いビンに触れた。

「悪魔は級(クラス)が低いほどこの浄化の力を恐れるんだ。しかもこれは唯でさえ上級の悪魔にも厄介物だ・・・」

クロスは触れていた"聖酒"から唯茫然と立ち尽くしているリサに目線を移す。

リサを見るその瞳はどことなく冷たくてリサは少し恐怖を感じ、身体が少し強張っていた。

「リサさんが見た悪魔って黒い影だったんだよね??」

アイリスは少し冷や汗を掻いているリサに声をかける。リサもそのアイリスの言葉に今まで恐怖を感じていた身体が魔法が解けたかのようにフッと軽くなり我に返った。

「ぁっ・・・はい、黒い影が父を包み込んで父の・・・」

正直、リサはあの場面を思い出すのは嫌だった。

あの時に味わってしまった恐怖の記憶が甦って、頭が痛くなってくる。2人にあの時のことを話した時だってホントは肩が竦んでいた。

「C級(クラス)だ・・・」

クロスはまたボソリと呟いた。その声にアイリスが少し笑った。

「・・・あのぅ・・・D級ってなんですか・・・」

リサはさっきも出てきた"級(クラス)"の言葉に疑問を抱いていた。

すると次はクロスでなくアイリスが先に口を開いた。

「あのね・・・悪魔ってゆうのは級(クラス)があって下からE級→D級→C級→B級→A級ってそれぞれ級が付けがあって、A級より更に上をいくのがS級があってその上、ほんの数人しか居ないと言われてるのが最高級がSS級なの。
クロス様がさっき言ったように級(クラス)が下なほど浄化の力に弱いの!
んで悪魔には人型と獣型とか色んな形があって、形が実体化してる程魔力が強いんです!その悪魔の能力も様々なんですよ!!!」

「そして君が見たのは"影"だった。言ったらD級だけど、君から聞いた話しや君のお父さんの衰えようを見る限りお父さんは魂を相当喰われ、身体も支配されている。だからその悪魔は更に魔力を増している・・・このままだと・・・」

「きゃぁぁああぁぁぁぁああああああああぁぁぁぁぁぁあああぁぁあ!!!」

クロスが何か言おうとした矢先、3人が居る食事場のドアの向こうから大きな悲鳴が聞こえてきた。

「・・・姉さん!!」

リサはその悲鳴を上げた声の主がアリスだと分かり急いで食事場のドアを勢いよく開けて悲鳴がした方へと走っていく。

クロスとアイリスも急いで走っていくリサの跡を追っていった。




他のオリジナル小説をご覧になりたい方は左のブログテーマからお入りくださいまし(*´∀`*)ノ

クロスとアイリスはリサに夕食でもどうぞと晩餐に呼ばれた。

そしてアンディーク家のパーティー場並に広い食事場の席に着くがアイリス1人だけ何故か不機嫌だった。

「・・・なんであんたがここにいるんですか・・・」

アイリスは自分とクロスの間に割り込んで席に着いているアリスを軽く睨む。

「あら、いいでございましょう?あなたは四六時中クロスさんと一緒に居られると思いますが私(わたくし)は少しの間しか一緒に居られませんのよ??少しくらい宜しいじゃありませんかねぇ、クロスさん。」

アリスはさっきから文句ばっかり言うアイリスに背を向けクロスの方にべったりくっ付いてクロスにニコニコと笑顔を振りまいている。

クロスはそんなアリスに苦笑するだけだった。

「あなたみたいな大人が・・・自分よりも明らかに結構年下に見える男にべったりだとショタコン(変態)と間違えられますよ??」

アイリスはアリスを見てぷっと笑い、嫌味の言葉をアリスに浴びせる。

「あら、いいじゃないですか。年下だろうがなんだろうがクロスさんは何よりも顔立ちが美しく整ってらっしゃるので私は気にしませんわよ。
それに年下だろうが少し普通の男性の方達より背が低くいだけですし、歳だって16・17歳くらいでしょう??なら私というほど歳は離れておりませんわ。」

アリスはアイリスの言葉にムッとした顔をしてアイリスに反撃する。自分より遥かに幼く見えるアイリスとケンカしている姿は少し大人気なかった。

「ふっ、結局顔じゃん!!私なんかクロス様のいい所100こは軽く言えちゃうんだから!!!」

アイリスはアリスに向かって思いっきりべーっと舌を出した。

「あら、何お子様みたいな何小生意気なことおっしゃっているんですの??ってあらごめんなさい。貴方はまだお子様でしたよね。」

アイリスの"あっかんべー"に相当苛立ったのかアリスの言葉に怒りが多々見える。

「あら??何ですか?貴方はクロスさんが貴方みたいなお子様を相手してくださると勘違いされているんですの??」

続いて出てきたアリスの嫌味丸出しな言葉にはアイリスも相当頭にきているらしく顔の表情が怒りの表情に変わっていく。

「なんですってぇー!!この面食い年下好き巻き毛!!!その髪の毛のウネウネは何か!?メデェーサのヘビの髪の毛か!?!」

「なんですかその顔!いやー、この世とは思えないほど恐しいですわ!貴方が悪魔ですわ!!クロスさん助けてくださいまし。」

アイリスはアリスの金色の巻き毛を指差してアリスに思いっきり怒鳴るが、アリスは言葉だけでなく顔まで嫌味丸出しな顔をしてクロスの腕に両腕を絡ませた。

そうやってしばらくの間2人のケンカは続きその横ではクロスが呆れた顔をしていた。

そしてそのケンカを中断させたのはある人物の登場だった。

「姉さん、そんな小さな子に突っかかっていくなんて大人げありませんよ。ほら、お父様もいらっしゃいましたよ。」

リサはそう言って車椅子を引いてこの大きな食事場に入ってきた。

そしてリサの引く車椅子には男が座っていた。

その人物こそこの家の主でこの姉妹達の父。

そして悪魔の存在に悩まされているという張本人だった。

アリスは車椅子に座る自分の父にこんばんわ。と挨拶をする。

その男の姿を初めて見たクロスとアイリスは茫然としていた

その男の身体は骨と皮ってほどに痩せ細っており、髪の毛の大半は白髪を占めている。その姿に2人は少々痛々しく思ってしまう。

「あら!そういえば今までこんな小娘との喧嘩ですっかり忘れてしまっていましたが、今日はクロスさんにぜひ召し上がっていただきたいものがありますの。」

いきなりなアリスの大声に2人はびくっと何事でもあったのかといわんばかりの驚いた顔でアリスのほうを見る。

「クロスさん少々お待ちくださいませ。」

そういうとアリスは大きな食事場の横にあるキッチンの方へと消えていってしまった。




他のオリジナル小説をご覧になりたい方は左のブログテーマからお入りくださいまし(*´∀`*)ノ

「・・・分かりました・・・そもそもその悪魔退治が私達の仕事ですから・・・」


哀願するリサにクロスは優しく微笑む。


「そうそう!!クロス様に"浄化"できなかった悪魔はいないんだから!!!」


アイリスは力説と言わんばかりにリサに語る。


「リサさん・・・これまでの悪魔に関する経歴を教えてくださいませんか・・・??」


クロスの言葉にリサはクロスの瞳を真っ直ぐに見つめ、口を開く。


そうあれは昔からだったかもしれない・・・


父と母、そしてリサはアリスと1人の兄を含め三人兄妹、5人家族だ。


この家族は裕福で誰もが羨むほどの笑顔耐えぬ幸せな生活を送っていた。


2年前、母が死ぬまでは・・・


母が死んでからの家族は前の家族生活とは明らかに変わった。


あれほど優しかった姉は母を失った悲しさを紛らわさす様に男や金でよく遊ぶようになり、


兄は母の居なくなった家族には嫌気が刺したのか職を見つけそのまま逃げる様に家を出て行き、


あれほど明るさが表面上にでていた妹はだいぶ防ぎがちになってしまった。


しかし父は妻を亡くした事の悲しみを乗り越えたかのように子供達を支えた。


その父の支えが子供達に少しだが元気を与えていた。


・・・だが1番かわってしまったのは父かもしれない・・・


父は母を亡くした事によって誰よりも深い闇を作っていたんだと思う。


「少しずつ父が可笑しくなっていたんです・・・そして2ヶ月前ほどのある晩のことです・・・


私は夕食ができたと父を呼び出しに部屋に行きました。


だけど父がいるはずの部屋をノックしても応答はなく私は可笑しいと思い部屋のドアを開けました。


すると


父は黒い影にその身を覆われていました。


「う・・・うぁあ・・・」


部屋には父のうめき声が響いていました。


その黒い影は父の口から出ている白いモノを貪る様に"食べていました"


私はその姿が恐ろしくなりドアを開いたままひっ!と腰を抜かしてしまったかのようにその場にしゃがみ込んでしまいました。


その黒い影は私に気がついたのかドアの向こうにしゃがみ込んでいる私を見てにやりと口内に垂らしているよだれを見せ笑いました。


その姿はまさに 悪魔 でした。


私はその姿に更に恐怖を感じ、そのまま意識を失ってしまいました。


私は気がつくと朝になっていて自分のベッドの上で眠っていました。


私は昨晩のことは夢だと思い、ホッとしました。


だけど私はその日の朝食の席に出た父を見てアレは現実だと確信しました。


父は一気にドッと衰えており顔は傷だらけでした。


私は父のその姿を見ると心が痛くなりました。


しかも父は更に日に日に衰えていく。


何故お父さんがこんな目に遭わなくちゃいけないの??


どうしてお父さんなの??


私がお父さんを助けてあげたい。


だけど私じゃ何もできない。


何も力になれない・・・


私は父をあの酷い悪魔から助けてあげたいんです・・・だけど私の力じゃ何もできない。だから・・・お願いです、力をお貸しください・・・」




他のオリジナル小説をご覧になりたい方は左のブログテーマからお入りくださいまし(*´∀`*)ノ

「・・・ここですかぁ・・・」

アイリスはクロスの横顔を見上げてから、目の前にある大きな屋敷を目の上に手を垂直において眺める。

「あぁ・・・確かにここだ・・・」

そういうとクロスは屋敷の玄関に近づきドアの前に立つと3度ほどドアをノックする。

以外にもドアは早く開かれ、そのドアからウェーブのかかった肩下まである栗色の髪をした少女が顔を覗かせた。

「・・・クロスさま・・・でしょうか・・・??」

少女は目の前にいるクロスの顔を確認すると少し遠慮がちに話しかけてくる。

「・・・あぁ、あなたの依頼できました、クロスです。あそこにいるのが弟子のアイリスです。」

クロスはドアに少し身を潜めている少女に優しく問いかける。
その様子にアイリスは少し眉を潜めた。

「・・・お待ち致しておりました。私はこの屋敷の者・リサ=アンディークと申します。・・・どうぞ中へお入りください。」

少女はそう言うとギィと音を立ててドアを全開に開くとクロスとアイリスを屋敷の中に入れ、2人を案内した。

2人は屋敷内を案内され、歩いていると前方から誰かがこちらの方へ歩いてきた。

「あっ!リサこんなところで何をやっているの・・・ってお客様かしら??」

前方からやってきた20代前後らしき女性は、少女―リサの後ろについて歩いていたクロスとアイリスを見てリサに問いかける。

「えぇ・・・そうですわ。」

リサが女性の問いかけに答える。

「フフ、すごく綺麗な顔した少年とと女の子を連れてくるものね・・・。兄妹かしら??」

女性はクロスの綺麗に整った美形ととれる顔をニコッと笑いながら見る。

その様子をみてアイリスはキッと女性を睨む。

「ちょっと待ってよ!!クロス様と私は兄妹じゃない!!
それにクロス様を少年って何!?そりゃクロス様外見だけじゃ16・17歳ぐらいにしか見えないけどほんとはもっと凄いんだから!!!!
そーれーにー、女の子って何!?私はこう見えても現役の16歳なん・・・」

「あら、失礼致しました。わたくしはこの家の長女・アリス=アンディークです。あなたはクロスさんというのですね・・・とても素敵な名前だわ。」

アリスはアイリスの耳鳴りするほどの大きな台詞を無視して、クロスの手をとって挨拶をしていた。

「あら・・・クロス様は赤い瞳をされているんですね。とても綺麗だと思いますわよ、銀色の髪だって一本一本輝いていて素敵ですわ・・・」

そういってアリスはクロスの少し長めのショートの髪を撫でてた。

「ちょっと!!いい加減やめてください!!!!」

アリスのクロスに対する行動に嫌気がさしたのかアイリスはアリスを強く睨んで大声を出して注意する。
その声にアイリスの前にいたリサは吃驚したのかアイリスの方を振り向く。一方のアリスはどこか余裕の表情をしていた。

「・・・あらほんのささやかなスキンシップでしたのに・・・まぁクロスさん、以後お見知りおきを。」

アリスは邪険そうにちらっとアイリスの方を見て、顔をクロスに向き直ると自分より少しだけ背の高いクロスの頬に軽くキスをした。

「うきーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」

アリスの行動にアイリスは顔を真っ赤にして怒りを込め、大きな叫び声を上げる。

「だからほんの挨拶ですって・・・まぁ"あの件"でこの屋敷にお越し下さったようですがせいぜいお怪我のないように頑張って下さいねクロスさん。」

アリスはそう言うとリサのほうをチラリと一瞬見て、ではまたとその場から去っていってしまった。

そして嵐が去っていったかのようにしばらく静けさがその場に流れたがその静けさを破ったのはアイリスだった。

「うーー!!なんなのよあの態度!!!クロス様ばっか愛想振りまいてぇ!!!!」

アイリスは今までアリスに対し出しきれなかった怒りを出した。

「すみません・・・姉は相当の美形好きなので・・・」

リサはくすっと笑いながらその反面申し訳なさそうにアイリスに謝る。
だがアイリスはまたブスーとした顔をしていた。

「・・・そういえば彼女の言っていた"あの件"ってなんなんですか・・・」

クロスは思い出したかのようにリサにアリスが言っていた意味深な言葉の意味を問いただす。

リサはクロスのその言葉を聞くとバツの悪そうな顔をした。

「あなたは何のために私達に依頼してきたんですか・・・??」

更にクロスはリサに追い討ちをかけるように問いただす。

リサはしばらく伏せがちだった顔を上げて口を開いた。

「・・・クロスさま・・・悪魔から、私の父・・・私達家族を助けてください・・・お願いします。」

クロスは哀願するリサの顔を一点に見つめていた。




他のオリジナル小説をご覧になりたい方は左のブログテーマからお入りくださいまし(*´∀`*)ノ

――悪魔――

それは人を恐怖に陥れる者達


――聖職者――

神に忠誠の心を誓い力を授かり
悪魔を人々の恐怖から払いのけ浄化させるもの


だがその"悪魔"でも"聖職者"でもないものはなんといえば
いいのだろうか・・・


――――時は100前の異郷の地・西洋

「クロス様ーー!!」

1人の少女が元気な声を上げてあの人の下へ走っている。

背丈や容姿からはまだ10歳をちょっとすぎた頃に見える。

風でなびく肩下まである髪の色はほんのりとやさしい
クリーム色をしている。

真っ直ぐ前を見る意志の強そうな瞳は紫のアメジストのようだ・・・

そして少女に呼びかけられて男―クロスが振り向く。

クロスは"男性"とは呼びにくくまだ見た目17歳くらいの顔立ちの美しい少年に近い。

クロスはいわゆる美少年というやつだ。

駆けてくる少女を観る瞳はまるで血が染みこんでいるかのように赤く

風で少し揺れる首下まである髪は不思議な銀色をしている。

そして黒が基調とされている服に身を包んでいた。

「アイリス・・・」

クロスは自分に走り寄ってくるアイリスの名を呼んだ。

そんなに経たないうちにアイリスがクロスのところまで辿り着いた。

走った後なのだから疲れたんだろう、息を弾ませていた。

「どうしたんだ??そんなに走ってきて・・・」

クロスが少し苦笑してアイリスの様子を見ていた。

その言葉を見てアイリスがパッ!!と顔をあげて嬉しそうにクロスを見る

「そうだ!クロス様!!見てくださいこの服!!とっても可愛らしいでしょ」

アイリスが白いワンピースのスカートの裾を軽く持ちくるりと回る。

「こんなに可愛いのが手に入ったのが嬉しくてつい急いで走って来ちゃったちゃったんです」

よほどワンピースが手に入ったのが嬉しいのかニコニコと笑っている。

そんなアイリスにクロスが優しい眼差しでみる。

「・・・あぁ、とても似合うよ・・・」

そう言ってクロスが微笑んだ。

アイリスは普段もそうだがこうゆう顔のクロスが1番好きだった。

「だけどそんな薄手のワンピースだと風邪をこじらせてしまうから・・・」

クロスはアイリスがずっと手に持っていた白いローブを取ってアイリスにかけてやった。

アイリスはその行動がさっき見せてくれた笑顔よりも嬉しくて思わず満面の笑みを浮かべた。

「あ・・・でもつい走って来ちゃったから服汚れないか心配してたんだけどよかった・・・!!」

アイリスがエヘヘと言うとクロスが

「そんな事も考えてなかったのか??」と微笑した。

「だってクロス様に早く見てほしかったんだもん」

アイリスはそんな事も言わずただクロスの横を嬉しそうな笑顔で歩いていた。



他のオリジナル小説をご覧になりたい方は左のブログテーマからお入りくださいまし(*´∀`*)ノ
ねぇ、この森には伝えられてるお話があるんだって

少し昔、まだあなた達のママが子供だった頃

この森の奥にはひっそりとおおきなお屋敷がありました、

そこには優しくて美しい聖職者の少女がいました

ある日、その聖職者の前に1人の不思議な雰囲気の
キレイな少年が現れました。

1人身だという少年を優しい聖職者は屋敷に一緒に棲むよういいました

2人が惹かれあうには時間なんかかかりませんでした

やがて2人はお互い愛し合うようになっていきました

2人は大きなお屋敷で幸せに暮らしていました



幸せは確かに音を立てて崩れていきます

実はその少年は"悪魔"だったのです

少女は悩みました

自分は聖職者、本来ならば"悪魔"の少年を"浄化"しなければいけません

だけど少女は悩みました

少女は少年が"悪魔"でも本当に愛していました

だから少年を"浄化"して消すなどできません

少女は深く悩みました

気が狂ってしまうほどに・・・

ある日少女は自分の中にある少年との間に新しい命に気付きました

彼女はさらに悩みました

この子は産みたい・・・だけどこの子は"悪魔"の子

そして私は神に遣う身――・・・

そんな私は悪魔を愛してしまった・・・

それだけでも神様は許してくださらない

ましてや悪魔の子供まで・・・

私はどれだけ罪を犯したんだろう・・・

私は愛してはいけない人と愛し合ってしまった

神様は私を見捨ててしまった

もう嫌 何も考えたくない

何もいらない

全て捨ててしまいたい

全て捨ててしまおう

そう―――全て―――・・・

その日から少女はとうとう狂ってしまいました

そして何もかも捨ててしまいました

敬っていた神様も生まれてくるはずの子も

あんなに愛していた"悪魔"の少年も・・・

そして全てを捨てた聖職者の少女は神に背き魔女になりました

そして今も森の奥には少女のままの魔女がまだ棲んでいます

みんなその魔女の棲む森には近づきませんでした

みんなはその森に近づくと魔女に殺されると知っているからです

その森からは時々キレイな唄声が聞こえてきます

魔女の悲しい悲しい唄う声が・・・

森に棲む魔女にまつわる昔のお話


でもね・・・昔の話なんてあてになんかならないでしょう・・・??

真実なんて誰も知らないのだから・・・




他のオリジナル小説をご覧になりたい方は左のブログテーマからお入りくださいまし(*´∀`*)ノ

①クロス(主人公)
 元悪魔で今は聖職者。悪魔からも恐れられる強い魔力で悪魔祓い
 見た目は17・18歳の少年。でも300歳は超えてる。イケメン。
 辛い過去を持っている。大人びいた性格をしている
 見た目:髪→銀髪の方につくくらいのショートカット??
     瞳→赤色で結構ぱっちりしてる方
     服→黒を基調としてるコート・シャツ・ネクタイ
     身長→166・8センチ(男にしては低め)
     体重→58キロ・見た感じ細身でもちょっとは筋肉はついてる?
②アイリス(16)
 クロスの弟子。聖力で黒魔術を操れる。
 16歳なのに成長が遅いため見た目は11歳くらい。
 母が殺されて1人泣いてる所をクロスに拾われて弟子入り。
 クロスに恋心を抱く(超積極的)
 見た目:髪→クリーム色で背中までのセミロング
     瞳→紫っぽい
     服→白を基調とする薄い上着に厚手のワンピース
     身長→139センチ(ティビ)
     体重→34キロ     
③ユーリス(15)
 冥界の案内人。
 何故かクロスに突っかかってくる。
 こちらも成長がしばらく止まる事が多い。(見た目は歳と同じくらい)
 冥界の案内人だが悪魔の力を持っている。
 見た目:髪→漆黒でワックスではねた様な髪
     瞳→赤
     服→パンク系で半ズボンこれしか言いようがない( ゚Д゚)
     身長→156センチ(結構ティビ)
     体重→47キロ
④ローズとベリー(13才)
 双子の姉弟。
 財閥の養子。でかい屋敷に2人暮らし(+メイド達)
 クロスに興味をもってる。
 姉のローズは天然・結構自分勝手・やる時はやる・未来見
 弟のベリーは紳士的・しっかり者・策略家・過去見 
 2人とも戦闘能力が以外にも高い。
 見た目:髪→ローズは茶色でウェーブのかかったコングヘアー
       ベリーは茶糸でショートカット
     瞳→共に赤紫(キレたら赤
     服→金持ちっぽい感じ
     身長→共に133センチ
     体重→共に34キロ 
⑤リセア(享年17歳) 
"魔女の森"に棲んでいる絶世の美女。
 使い魔のカナと一緒にいる。実は死人・精神病人。実は死人。
 見た目:髪→漆黒ヒップまであるウルフ型のロング
     瞳→赤紫
     服→少し露出の多い黒が基調のドレス
     身長→159センチ
     体重→44キロ 

この人たちが偽りの悪魔にでてくる一部の人たち
もっといっぱい出てくる予定です(*´∀`*)
他にもたくさんでてきますが
そのときその時と追加していきます(*'ω`)

このブログでは報告していた通り創作オリジナル小説を公開していきたいと思っています(*´∀`*)

ここで公開していこうと企んでいるのが・・・
①偽りの悪魔・・・シリアス/100年前の西洋/少しラブ要素有/少しグロ?
悪魔の聖職者と成長が遅い16歳の弟子の物語。
絶望の悪魔が見つけた生きていく術。
それは同じ種族を裏切ること・・・
色々と人間関係がごちゃごちゃだったり
色んな問題があったりと・・・
後半からドロドロ暗め要素たっぷり。 

②悲恋歌・・・・・・・シリアス/激しい恋愛/大人向け/明治・大正時代 
継母に捨てられ遊郭で生きている絶世の美女・澪夜と 
華族の跡取り息子・優駿2人の恋物語。
運命に導かれるまま出会い、深く愛して合っていく。
障害の壁いっぱい。大人向け要素たっぷり? 

③InDespair・・・・ダークシリアス/グロ/妖しげ/近未来
対立しあう2人の物語。
世界のために刀を振るう少年と世界滅亡のため力を使う少女が
出会う時から全てが狂い始めた・・・
少女は少年に異常に執着していきます!!

④InDespair・・・・ダークシリアス/グロ/怪しげ/近未来
あれから15年―――・・・
また悲劇が始まっていく。
純粋で美しい少女を愛した闇を持つ少年・・・
その愛が強い故に禁忌をおかしてしまった。
本編より明らかにヤバくなると思います。

この4つを公開していきます(人´∀`).☆.。.:*・°

まぁ頑張っていきます(´・ω・`)9”

初めてのアメーバーブログです(*´∀`*)

主に小説を更新していきます(人´∀`).☆.。.:*・°

とにかくも頑張っていきますのでヨロシクお願いします+。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。+゚