育休取得までの経緯 | 妻ターン 〜二児の父の育休・山梨移住生活ブログ〜

妻ターン 〜二児の父の育休・山梨移住生活ブログ〜

都内在住31歳

仕事: メーカー海外営業
→ 子会社出向中 → 2020年7月末より半年間の育休取得

家族構成: 妻(31歳)、長女(3歳)、長男(3ヶ月)

趣味: 映画、音楽、サッカー、お笑い、筋トレ

思ったことを徒然なるままに書こうと思います。


過去6回のブログで前置き長くなりましたが、ようやく移住・育休について、触れていきます。



長男が誕生してちょうど1ヶ月経った日、僕たち一家は妻の甲府の実家に半ば転がり込むような形でやってきました。

当時コロナが猛威を振るい始め、当時3歳だった娘も保育園を登園自粛し、丸々2ヶ月集団生活から遠ざかっていた時期です。

幸いなことに僕も在宅勤務でほぼ出勤していませんでしたが、家で働きながら娘の面倒を見つつ、産後の妻に代わって家事・炊事をするのが少ししんどくなっていた頃。
息子の1ヶ月検診が無事終わったのを機に期限も決めず、義家族のサポートもあるということで一時避難ということになったのです。
元々妻も地元に戻りたい欲が強く、ちょうど社会情勢も相まって彼女にとっては願ったり叶ったりな展開。(妻は何事も思い描いた通りに実現する、運命を手繰り寄せるような人間ですw)

妻の実家は自営業を営んでおり、僕のリモートワーク用に事務所の一室を仕事場として貸してくれ、おまけにほぼ3食出てくるような環境で至れり尽くせり。
義母も竹を割ったようなサバサバした性格のため、僕も変な気遣いもせず、甘えてしまっていました。

そんな生活がしばらく続くと、次第に東京に残してきたアパートの賃貸料が無駄じゃないかという話に。
ちょうど2歳児クラスまでしかなかった保育園に通っていた娘は4月から新しい保育園に通っていましたが2,3日通っただけで登園自粛となっていたため、あまり思い入れもなく、僕も出勤不要となると東京にいる意味なくね?という具合です。

前述の通り妻はノリノリですが、僕としてはいつ通常出勤に戻るやもしれないのに大金を叩いて山梨に引越すことに対して当初は消極的でした。

移住のもう一つの大義名分としては娘の集団生活復帰。山梨はコロナ感染者も非常に少なく、登園自粛などもないので感染拡大を気にせず、幼稚園に通えるというメリットがありました。
ただ、これに関してもちょうど通い慣れた頃にまた転居になったら娘に悪いと思い、あまり乗り気にはなれません。

それでも安心して生活し、娘も同年代の子と日々接することができる環境を整えたいというのは夫婦共通の願いでした。

結局この「いつどうなるかわからない問題」はコロナと勤めてる会社の方針に左右されるものということで、把握可能な後者について確認することに…

結果、人事に確認したところあくまで在宅勤務は暫定処置であり、新しい働き方として定着させていくという考えではないという残念な方針が判明。

現在出向中の会社はいわゆるメーカーが生産した製品の販売・修理がメインの仕事のため大半の職員が客と会ってナンボの商売。
コロナという有事を経験しても、リモートで働ける極少数派を考慮した在宅勤務制度を作るという方向にはならないみたいです。

となれば次点で「甲府からの通勤は認められるのか?」という問いですが、これについても答えはNO。

長時間通勤で心身に支障をきたすというのがその理由でしたが、例外的に身内に介護が必要な場合は認められるケースがあるとのこと。

たまたまですが、当時義祖母が入退院を繰り返していたため、実際に妻がその面倒を見ている状態でした。

「義祖母とか血縁関係遠っ!」と思われるとは思いましたが、ここまで来るともはやなんとか通勤許可を勝ち取りたいという変な意地みたいなものがw

ただ結局これも要介護レベルの等級によって人事が判断する (判断基準はブラックボックス) ということで適用外に。※ 義祖母の等級は比較的軽いもので、今はかなり元気になってます。

最後はやけくそで労働組合にも嘆願しましたが、客観的に見るとほぼクレーマーですねw

会社側も例外を認めてしまうと示しがつかないというのもあるのでしょうが、昨今言われている多様な働き方とか優秀な人材の確保を考えると果たして在宅勤務なし、地方からの通勤も認めない、で発展していけるのかなという不信感も…

この状況になってようやく育休という選択肢が出てきました。

色々調べると税金免除を考慮すれば給料とほぼ同額の給付金も貰えるし、少なくとも休業期間中は上記の問題からも解放されるし、家族とずっと一緒にいられるし、一撃必殺なんじゃね?という閃きにも似た感覚でしたw

上の人間も色々思うところはあったと思いますが、何か言ってもハラスメントになるし、腫れ物に触るような感じで淡々と進みました。
でも正直、今の日本企業の職場なら男性はこんな感じを逆手に取って育休を取るしかない気がします。

そこからはトントン拍子で仕事関係者にも育休宣言をし、1ヶ月足らずで引き継ぎも終わらせ、休業に突入!
東京の家も引き払い、義実家からほど近いアパートへ移りました。家賃は以前の1/2、広さはほぼ倍、毎日富士山が眺められる最高の環境です。

職場復帰を再来月に控え、通勤の問題は解決していませんが、感染拡大防止のためにも引き続き在宅勤務が続くことを祈ります…