こうして地味に記録していきます。
自分のためです
誰かに不快な思いをさせたら
ごめんね。
ドニイズ
レイモン・ラディゲ
ドニイズよ、だから妬いたりしてはいけない、
なぜというに、
すべての僕の気に入るものは、
みんなあなたの中にあるのだから。
あなた以外の女が僕の気に入るのも、
実はその女のうちに、僕があなたを見出すからだ。
おもしろい、
声に出して笑ってしましました。
こういった類の小説は
あんまり得意じゃなくて
むしろ日本の小説しか読んでこなかったのです。
しかし齊藤先生が
やはり偏食せずに
いろいろなジャンルのものを読んでいくことを
勧めていらしたので
こうして100年文庫を手にとったのです。
早速2人目にして
フランスの作家さんだというラディゲ氏と
出会ったのですが
あとがきによると彼は
若くして病死したそうで。
それも二十歳。
それまでの人生もなんだか
人妻だのなんだの、
そんな経験を二十歳までにしてきて
そんな経験を小説にして
時代の寵児となったそうな。
寵児とか、また難しい言葉使うから調べたりしちゃうよね。
訳した方がよかったのか
彼がおもしろいのか
わからないけど
失笑だった。
ドニイズに恋した彼には失礼だけど
なんだか間抜けで
おめでたくて
おばかさん。
わざとコミカルに書いたのか
そうゆう環境というか時代というものなのか、
こういった文学に縁がなかった私には
わからないけど
こういった類の作品が
だいたいこういうものなのだとしたら
やっぱり私は好んで読むことはないと
思いました。
ドニイズが来るのを待つテンションと
その前に寝てしまう神経と
起きてなんだかわけのわかんない事を考えて
寝てしまったことを思いだして
僕はあわてる自分を強いて落ち着かせようと努める。
だなんてそれだけでダサい。
私にはオチがよく読み取れないので
そのまま受け入れさせてもらうと、
「あたし、鼾をかく人は嫌いです。ドニイズより」
すてきな置手紙。
他に彼を振る理由があったのだとしたら
なんというギャグセンの高さ。
本当に鼾が原因だったのだとしたら
ドニイズも子どもだが、
実際子どもだけど。
彼が間抜けすぎる。。
しかし、いま現に、僕の心の中で、
悩みの方が恋慕の情よりも深いことは否みがたい事実だ。
あぁ、
笑ってしまってごめんなさい。
間抜けなおもしろさ
でもほんとに頭悪そう。
それなのに、自分が本当に鼾をかくかどうか、
僕には死ぬまで知ることが出来ないとは!
困った。困った。
お見事です。