お目にとめていただきありがとうございます^ - ^
今日はある方との想い出を書いていきます。
20歳から介護職を初め、24歳頃にある老健の入所棟で出逢った「千歳さん」
右麻痺のある方ですが、毎日リハビリの為に、食堂奥の窓辺で刺し子をされていた千歳さん。
言語障害もありましたが、いつもニコニコされた穏やかな方でした。
当時、和太鼓の団体に所属していた私は千歳さんに、私が布を準備するので太鼓のバチ入れに刺し子を入れて欲しい。とお願いした所
千歳さんは「私は上手く出来ないから」と刺し子の下書きの書かれた布を娘さんにバチが入る袋を作ってくださいました。
私は「千歳さんの刺し子が大好きだから持っていたかったの」
とお話したのですが
千歳さん「私は良いものが作れないから」と。
負担をかけてしまったのかなぁ。と申し訳無い気持ちになりました。
和太鼓の団体はボランティアで色々な所に行っていましたが、千歳さんは「見にいきたいけど、身体が動きにくいから、話を聞いてるだけでも嬉しい。いつか見にいきたい」
そう話していました。
しばらくして、体調を崩して退職した私は千歳さんと逢うことはありませんでした。
月日が経ち 2001年3月24日明け方
千歳さんが夢の中に現れ
「もう、自由に太鼓を見に行けるからね。」
と、とても暖かい光の中で千歳さんが私にはっきりと言われました。
目覚めると、涙を流し、身体中に暖かい感触が残っていました。
午後3時半前
大きな地震がありました。
夕方ふと、千歳さんのいる老健に勤めている友達にメールをしました。
すると
「地震大変だったよ。お互い無事で良かったね。他に話をしないといけない事があって。実は今日、千歳さんが亡くなったの。どうしても知らせないと。そう思っていたところだったの」
千歳さんが亡くなったのは、私が夢を見ていた時間
きっと太鼓を見てくれていたんだろうな
千歳さん ありがとう^ - ^
長文にお付き合いいただきありがとうございました。