こないだInstagramで＃澁澤龍彦のタグを眺めてたら
なんとも美しいカクテルの写真があって
なんだこれは！？と見入ってしまった。
澁澤龍彦生誕記念の期間限定カクテルらしい。
「血と薔薇」から言葉を引用するなんて
結構コアだし、何よりもこのカクテルが美しい。
銀座の十誡というBook&Artバーで
5月いっぱい飲めるらしいので
旦那さんも澁澤さんのことが好きだし
このバー自体面白そうなんで
「ここに行ってみたい❤️」とおねだりして
慣れない夜の銀座へとくりだしたのでした。
普段わたしはカクテルを飲まないし
（ビールとワイン派！
）
旦那さんはお酒が弱いので
お酒を飲みに行くという目的ででかけたのは初めて。
なんだか新鮮っ。
お店は数寄屋橋通り沿いのビル。
ちょっとドキドキしながら地下のお店に入っていくと。。。。
薄暗い店内に骸骨とか球体人形人形とか置いてあって
お店のお姉さんたちもメイド的な服にコルセットとか
身につけててかなり本格的なゴスロリ仕様w
アンティークの革張りソファに座ってメニューを見る。
最初から澁澤さんカクテルを頼むのはなんだか
情緒がないので、本日のおすすめである
新生姜のモスコミュールとフレッシュパッションフルーツの
ノンアルコールカクテルを頼みました。
お通しに枝付き干しぶどうと、殻付きのアーモンドが出てきて
地味にこだわってるな～と感動。
新生姜のモスコミュールは思った以上に
生姜が効いてて喉に効きそうなお味w
パッションフルーツのカクテルは
一口飲んだだけで幸せ笑顔になれる美味しさ
やっぱり銀座のBARですからね。
質の良いものが出てきますね。
置いてある本は、結構な品揃えで
澁澤さんの全集が揃ってるの初めて見たし
泉鏡花の全集とか並んでて結構壮観でした。
これらの蔵書に喜ぶかと思ってた旦那さんは
「自宅にある本と品揃えがあんまり変わらないw」
と言って、そんなに見入っていませんでした。
確かに旦那さんの持ってる本とレコードは
貴重な品物が多いんで（わかる人が見たら垂涎ものかも）
あんまり新鮮味は無いのかもネ。
ひとつ旦那さんが反応した本。
「魔術的芸術」
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28.000円もする大判の本で、
幻想的・魔術的な図板がたくさん載ってる
眺めているだけで面白い本です。
旦那さんはこの本の普及版を持ってるとのこと。
ふむふむ。。。家に帰ったら見せてもらおう。
しばらく旦那さんとお話しして
少し酔いが回ってきた頃
いよいよ澁澤龍彦生誕記念カクテルを頼んでみることに。
「澁澤さんのカクテル下さい」と
お姉さんに伝えたら、お姉さんなんだか嬉しそうw
本当にインスタに載ってた写真みたいに
薔薇が散らされてくるのかしら。。。ワクワク。
お姉さんが澁澤さんの本と共に持ってきてくれたそれは
写真で見たまんまの美しいカクテルでした。
ドキドキして飲んでみると、こってりとした甘さの中に不思議な芳香。
そして結構な度数を感じます。。。
こ、これは危険なカクテルだぞ～
薔薇のシロップが使われてるとの事だけど
薔薇香りよりも強い、どこかで飲んだ事のある香りが
気になって仕方がなかったんで、ちょっとお姉さんに質問してみた。
「このカクテルなんで作られてるんですか？
独特の香りがする。」
「カルヴァドスというリンゴから使われるブランデーを使ってます」
「カルヴァドス！あ、モンサンミッシェルで飲んだー！！」
このどこかで飲んだ独特の香りは
去年新婚旅行で行ったモンサンミッシェルで
晩餐の時に飲んだあのブランデーの味だったかー！！
思い出してすっきり☆
その後も気になった事を幾つかお姉さんに聞いてみたのだけど
・月替わりの文豪カクテルはスタッフみんなで
その文豪について意見を出し合ってイメージを固めた。
（ちなみに五月は澁澤龍彦生誕記念ドリンク「緋のCacktail」と萩原朔太郎追悼ドリンク「碧のCacktail」でした）
・Twitterでお店を知って来てくれた人は多いけど
インスタを見て来てくれた人は初めてで嬉しい
そしてこのすごい蔵書はオーナーさんのですか？的な
会話をしていたら、このお店はヴァニラ書房のオーナーさんと
同じ方がやってるそうでw
道理で林由紀子さんのオリジナルイラストに、
この内装に、この蔵書に、このカクテルの内容なワケですねw
超納得www
澁澤さんのカクテルは、飲み終わった後も美しかった。
最後まで澁澤さんっぽいなと感動。
ちなみにお姉さんが持ってきてくれた本は
「機械仕掛のエロス」初版。
旦那さんは新装版を持ってるけど
この1978年に出たものの方が装丁がいいって褒めまくってました。
（家に帰って見せてもらったけど、確かに古い装丁の方がかっこいい。
なんで装丁変えちゃったのかな～。）
旦那さんと普段来ないような場所でお酒と会話を楽しんで
お姉さんとも楽しい会話をして（お姉さんも澁澤さん好きの模様）
なかなか素敵な夜でした
お値段は結構張ったけど、たまにはこういう所で過ごすのも良いかなと
しかしこのメニューボード…w
お店の雰囲気とギャップがあるだろ！と二人して突っ込み入れつつ、
（あの雰囲気の中で食べるホットケーキとか！w）
ほこほこと帰路に着いたのでした☆
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By.Sにも記事がありました。
ご参考までに。
http://by-s.me/article/252706448414285432