NARUTO48巻。



☆みったんブログ☆


岸本先生が今回の巻で伝えようとしてる事。


『信じる力は何よりも強い』


もうホントコレに尽きるな、と。


ペイン(長門)の言う

大切な物を失う痛みは誰でも同じ。
傷つけられれば、大切な物が奪われば、憎しみを覚え
大切な物を守ろうとする事で戦いが生まれ
そして新たな痛みが生まれていく。


人は生きているだけで
気付かぬうちに他人を傷つけている。


人が存在し続ける限り、愛が存在し続ける限り、
同時に憎しみが生まれる。


終わらない憎しみの連鎖。


沢山の大切な物を奪われ、傷ついてきた長門の言葉。
その言葉はとても重く、行き場のない諦念感に苦しくなる。


ナルトも師匠たちや、里のみんなの仇を目の前にして
(この時点で自来也、カカシ先生を殺され
 木の葉の里は崩壊してますからね。)
抑えきれない怒りの衝動に駆られる。


長門の話、彼の痛みを聞いても
「お前たちの事は理解した。
 でもやっぱり許せない。憎い。」と本音を言う。


でも…
抑えられない怒りにコントロールされそうになるたびに
自来也の言葉が胸によぎる。



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自来也の事が大好きだったからこそ、大事だったからこそ
そして信じていてくれたからこそ…
自分が成しえなかった事を託してくれたからこそ…



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その答えを聞いて、最初、
そんなものは、ただの理想論で、
この痛み・現実は変わらないくて呪いは解けないと
言い放った長門に


「俺がその呪いを解いてやる。
 平和ってのがあるのなら俺がそれを掴み取ってやる。」
「俺は諦めねぇ!!」


とナルトが言った時、その表情が変わります。


…その言葉こそ
「平和とは何か、その答えを知りたい。」と
問うた自来也に長門が言った言葉。



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その言葉を本に残し伝えていてくれた事
ナルトにその意志が継がれていた事
それこそが自来也が彼を信じていてくれた証じゃないか、と。


信じる力が、長門の絶望を溶かし
彼の希望…諦めていた夢を、ナルトに託します。



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そう。


憎しみ・痛みを溶かし、絶望を乗り越えるもの。


無限のパワーを与えてくれるもの。


それが信じる力。



好きだよ。とか 大事だよ。とか 愛してるよ。とか


守りたい。とか そんな言葉たちもいいけれど


それ以上に強い言葉。



それが信じてるよって言葉。


人は…


「信じてる。」 の一言で


どこまでも強く、そして希望を抱けるものなんだって


そう思いました。


思えば、ナルトが初めて父に逢った時に
貰った言葉も



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「お前ならその答えを見つけられる」
「・・・・オレはお前を信じてる」


って言葉で。
(この時も感動してmixiに暑苦しい日記 書いたなw)


そして九尾を封印されるがゆえに命を狙われるナルトを
外に出してはイケナイと里の相談役たちに言われた時に
綱手が言い放った言葉も…



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だったもんねぇ~( ´∀`)


信じるパワーって本当に強いよ。


心配されて、
外に出してもらえなかったり
世話焼かれたりするよりも
無難な道を進めといわれるよりも
信じて進めって言ってもらえる方が
可能性に託してもらえる方がよっぽど嬉しいよ。


生きる力が、前に進む力が沸き立つよ。


本当に本当にそう思う。



ナルトに意志を託した長門は、
自らの命と引き換えに、自分が殺めた
木の葉の里の人たちを生き返らせます。


カカシ先生もここで生き返るんだってばよ~☆
しかもあの世でお父さんと理解しあって戻ってくるというw
なんという素敵展開☆


長門があっさりと
ナルトを信じてみんなを生き返らせてしまう
部分に違和感を感じるという
意見をちらほら見かけるけど
わたし自身は全然そう思わなかった。


大切な物を失う痛み・戦いで生まれる行き場のない恨みを
知ってる長門だからこそ、自来也が、自分たちを育ててくれた
愛の大きさと、信頼を理解できたと思うし、
本当はずっと信じたかったんだと思う。


本当に人と人が理解し合える世界を。
そして自分自身のことも・・・


そしてあの行動こそが、彼の出した答えなんだと思う。



今回の48巻は、加筆修正が沢山あって
ジャンプに載ってた時よりも、話がより深く心に染みるようになってる。


わたしが一番グっときた加筆部分は
カカシ先生がナルトを迎えにきたところ。



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加筆前



☆みったんブログ☆
加筆後


ナルトがほっぺをカカシ先生にくっつけとる…
安心しきってるんだろうなぁ~~~。
かわいい(*´Д`)


ナルトはもうカカシ先生よりも強いと思うけど
それでも、いつまでも、ナルトにとっては
甘えられる、大好きな先生なんだよね。


こういう緻密な表現によって、キャラクターに親近感が沸くし、
手を抜かないで読者に一生懸命伝えようとしている先生の
プロ意識とNARUTOって作品に対する想いとか深い愛情をすごく感じます。


こないだマイケルの映画でもスンゴイ感動したわたしだけど
マイケルの表現していた事と、岸本先生が表現してる事は
同じことだと思う。


うん。


こういう人たちと同じ時代に生まれてよかったな、と。
この人たちの作品を見れて良かったな、と
心から思うのであります。



☆みったんブログ☆


NARUTOはまだまだ続くみたいです。


愛と憎しみの表裏一体な部分を
岸本先生がどう着地させるのか。

最後の最後まで見守って行こうと思います。


これからも、全力で応援していきまっす( ´∀`)ノ☆