私が小学生の頃。
4歳下の弟が、近所の電気屋さんから仔犬を勝手に連れて帰ってきた。
秋田犬の雑種。
母犬は純粋な秋田犬
勝手に連れて帰ってきたので、親は仔犬を返し謝りに行った。が、また弟が連れて帰ってくる。
電気屋さんは、飼ってもらえるなら是非にと言ってくださり、うちで飼うことになった。
名前はチェリー
古い写真
昔の写真なので、ボケていて見にくい
足のぐるぐる巻きはカルシウム不足のせい。
食事にカルシウム剤の粉を混ぜて食べさせていたのを思い出す。
すくすく育って
弟が溺愛していて、LAWSONの唐揚げくんを買って来てはチェリーと一緒に食べていた!
私の分は無し
いつも、私の分は?と聞いては、なんでオネエの分までオレが買わんなあかんねん!って言われていた当時、高校生だった。
チェリーは食いしん坊だった
お菓子の袋を開ける音に敏感!
お菓子じゃない袋がガサガサなっても、食べ物だと思って必死に探す
バカだけど、かわいい子だった
散歩の時も、リードを離し自由にしたら、走って逃げる
ときどき後ろを振り返って見て、追いかけると逃げる。
知らないふりして帰ろうとすると、付いてくる。
大好きだった
チェリーの好物は、カレーライス🍛
当時、ドッグフードじゃなく、家族と同じ食事だった。
いま思えば、あり得ないことなのかな?
でも、チェリーは16年も家族として、一緒に暮らした。
当時は予防接種とか、あまり知識がなかった
チェリーは外で飼っていた為、蚊にいっぱい刺されていた
フィラリアで心臓が肥大?していたらしい
調子が悪く、病院に連れて行った時、余命は宣告されていた。
高齢で手術に耐えられないから、一か八かの注射を打ちますと。
その注射がよく効いて1、2年は元気だった。
きちんとした知識があれば、もっともっと、一緒に居られたはずなのに。
申し訳ないことをした
弟も、少し前、同じ事を言っていた。
チェリーは苦しんで逝ってしまった。
前日から激しく苦しんで。おさまって。
を繰り返していた。
見ているのが辛かった
苦しんでいるのに、何にもしてあげられない
せめてそばにいてあげよう。
そばにいたい。
そう思い、深夜、勝手口近くで見守りながら、仮眠をとりながら、見守っていた。
チェリーが苦しみだしたら、そばに行き、さすりながら頑張れ!頑張れ!と声をかけた。
明け方、激しい雷雨。
雷が大嫌いなチェリー。
ずっとそばにいた。
雷雨が通り過ぎ、夜が明けるとともに青空が広がって、そして、チェリーも逝ってしまった。
チェリーの名を叫ぶ私の声で、家族も起きてきて、家族に囲まれながらチェリーは旅たった。
季節は夏から秋に変わる頃だった。
今朝、同じ時間帯くらいに、急な激しい雷雨で飛び起きた!
雷雨が通り過ぎると、青空だった。
そして、この事を思い出した
今でも思い出すと涙がでる。
この文章を打ちながら涙が止まらない。
でも、愛しい思い出チェリー