わが家が壊れてしまう。




父の面会時に




父は、「あの家を残してほしかったなあ」




と呟いたのを

わたしだけは、聞き逃さなかった。





もう

どうでもいいや。





父の気持ちは、痛いほどよくわかるし

わたしだって、好きで

実家の処分を代表して進めてるわけじゃない。






だけど処分も維持も

かかる費用は、半端じゃない。

ここまで来るのに

どれだけ大変だったか。





わたし1人でやったのに

父からしたら

「こいつがやった」と

思う気持ちがヒシヒシと伝わってた。






父の面会が終わり

家で

夕食の準備をして

ボーとしていると





旦那さんが帰ってきて





「九州の実家を解体するのに

 話し合いたい。と親戚から

電話があった」




いう旦那さん。






旦那さんの実家は

空き家で





こちらもまた

旦那さんが住んだこともない

先祖代々の家。






こんな事にならないように

わたし達は、

義父が亡くなってすぐに






相続放棄をした。





こちらもまた

わたしが筆頭に




あちこちから

お叱りを受け

短い滞在時間で

とても大変な思いをしながら

相続放棄の手続きを頑張った。






予想するに

解体費用を

いくらか出せ!





って話しだと思う。






いらついたわたしは

旦那さんに





「相続放棄をしたので、出しません!」





そう言ったら





旦那さんは、

お怒りモード。





とても険悪な状態な空気になった。






わたしが悪いん?





わたし「あの時、こうならないように





と言いかけたわたしの言葉を遮って




「わかった!わかった💢」





と言った旦那さん。






もう、

いいや。





旦那さんの家や

親戚さんにわたし

関わるのをやめよう。





家庭が壊れる。