子供のころ、ドラクエ3をプレイしたときに、
一人で入らなければならない洞窟があった。
ひとり・・・!
心細い!
この洞窟の最奥に求めるものがあるのだけど、
謎の仮面が「ひきかえせー、ひきかえせー」言ってくる。
そういわれてもー!と進むと、
仮面の顔がずらりと増えてくる。
ひきかえせの合唱。
それでも勇者はひきかえせない。
アイテムを取らないと話が終わってしまうからだ。
■ ■ ■
自分は小さいころからよく叱られていたと思う。
上の兄弟がいると、それを見て立ち回りを覚えるらしいけど、
一人っ子には手本がいない。
そのうち怒られるのは日常茶飯事になり、
「それも子供の仕事」みたいになっていた。
けれど大人になってみると、
他の人たちはそうではなかったらしい。
いかに叱られずすり抜け日々を過ごすか。
わたしにはそういう視点はなかったのだなぁと今思っている。
地雷を踏まないための観察。
言動を変えたり、神経を使っている場面をよく見るようになった。
人から悪く言われないように、
三手先まで読んで行動を選んでいる。
すごい世界だ。
自分はよく地雷を踏むが、地雷がわからないわけじゃない。
これをしたら怒られるな!は昔からちゃんとわかるのだけど、
「じゃあ避けよう」にならないのが問題だ。
引き返せ!とシグナルがともると
なぜかゴーしてしまう。
いったいどんな性質なんだ???
それで得したことなんて一度もないんだからやめればいいと思う。
ひとつ浮かんだ解決策は、
いいお手本を見つけることだと思う。
地雷を踏まないお手本ではない。
そのまま進むでもない。
道草が上手な人の道の先に行くのだ。