ある人から見たらわたしは美しい風景なのだな。
そんなふうに思ったことがある。
だからそこにゴミが投棄されたらいやだし、
わたしが水を腐らせていたり、
風景をけがしていたら怒る。
そんな現象に出会ったとき、
なんだか不思議な気持ちになった。
人って偽悪的な部分があって、人の不幸が好きだったりする。
ダメなものを見て安心する関係だってあると思う。
だから「美しい風景のように」扱われたとき、
それがとても心地よかった。
ゴミではなく、
その向こうの美しいものを見る人もいるなら、
わたしはそれを大切にしなければと思う。
「わたしはまた、ごみをため込んでいないか」と
たまに考える。
心地よい風が吹いているだろうか。
そうしたら、また誰かが立ち寄るかもしれない。