高校一年生に

「あなたの友達みかけたよ」って言ったら、

「わたしの友達、すごく目がきれいなんです」と返ってきた。

 

 

わたしから見て、ぷるぷる震える子鹿のような子だった。

「目がすっごくきれいなんです!」(二度目)

「そうなの?じゃあ今度よく見てみるね」

 

 

□  □  □

 

 

こんな美しい紹介ってあるだろうか。

自分が目がきれいだと印象的だった人といえば、

とある絵本作家。おじさんなのにとってもきれいな目をしていた。

だからあんな絵が描けるのね・・・って納得したものだった。

 

相手が何を映しているかはわからないけれど、

きれいなものは守りたいと思う。

誰かが誰かを守っていれば、

こちらもぞんざいにはしたくない。

だから目がきれいだと、

ここにこんな美しいものがあると示すことは、

「護り」にほかならない。

 

だからこれはいい紹介の仕方だなと、

書き記したくなった。

 

 

わたしがよく発する褒め言葉は、

「面白い」「変人」「ピュア」「かわいい」だろうか。

同時に自分が言われて嬉しい言葉でもある。

 

(変人・・・?)

 

最近言われた言葉といえば「お花畑」だ。

わからなくもないけど、それでは奥まで見えていない。

ある人はこう言っていた。

「崖に咲いている花」と。

その花は苦労しないと見られないし、

土地を選ぶと。

 

 

言い得て妙である。