今のチチと出会ったのは12歳ころ。

気がついたら家にいて、

でも思春期の抵抗は一切なくすぐに仲良しになりました。

 

最初は異物感もあったと思う。

朝起きるのが遅いとか、

金のネックレスしてるのがダサいなとか。

(なんであんなのしてたんだろう)

今はすっかり「こんな家庭的なひといないわー」って感じだけど。

 

なんでチチのことを書いてるかというと、

今の生活の楽しいとか喜びの部分を扱おうと思うと、

どうしてもチチが切り離せないからです。

 

 

苦労しっぱなしだった母が

今おだやかに過ごせるのもチチがいるおかげ。

晩酌なんてしながら、

子供の頃の話をしてる母。

そのときそばにいなかったのに、

まるで見てきたようにいろんなことを知っていて、

いなかった時間までカバーしてくれる。

 

そういう姿をわたしは見ているのです。

 

 

ケチをつけるところがあるとすれば

ヤツはわたしより背が高いのに、

わたしより体重が軽くなってしまった。

(けしからん)

 

 

肩なんてほんとぺっらぺらに薄いし、食欲もない。

子育てをしている人は毎日成長を目撃しているだろうに、

わたしは毎日老いを目撃している。

 

衰えていくチチ。

毎日食べ物のことばかり考えているわたし。

 

チチは言う・・・

 

「俺が介護されるのが早いか。

娘のデブが悪化して介護されるのが早いか」

 

負ける気がしないらしい・・・