あれは中学生のころかな。
ブルーハーツの曲のなかに
「きみのことをわらうやつは
とうふにぶつかって、しんじまえ」というフレーズがあって、
いたく気に入っていた。
それまでの教育ではもちろん「〇んじまえ」なんて言ってはいけないことになっている。
なのにその言葉は少しコミカルでやさしさすら感じたのだ。
言葉を緩和するためにとうふを使っている。
もしも「きみのことをわらうやつもゆるしましょう」なんて歌詞だったら、
とたんに胡散臭いし、そんなやつの言葉なんて聞きたくないと思ってしまう。
でも大人世界はそういう言葉のほうが多い。
〇んじまえなんて本気で思ってはいけない。
そして本気で思ってないことを口にしてもいけない。
だけどあえて使っていることに意味がある。
自分のことで誰かが怒ってくれたら
励みになるということをブルーハーツが教えてくれた。