※過去記事の再アップです

 

 

 

ある日母が、月がキレイだと声をかけてきた。

 

あまりにキレイなので父にも声をかけたそうだけど、

ふられたらしい。

「月がきれいなのでいっしょにみましょう」

と誘われて断ってはいけません!と説教をしておいたわ。

 

 

しかし母がこんなことを言った。

 

 

「まえにも月がキレイで、

教えてあげようと急いだら滑って

骨折したんだよね」と。

 

 

このおっちょこちょーーーーーい!!

今回はコケなくてよかったわ。

中高年の骨折ってシャレにならないものね。

 

 

まぁ、母はそんなおとぼけで、

父も情緒がないのだけど、

わたしは情緒ある話をしましようか。

 

 

 

家族で星を見るといえば、

カニグズバーグの短編「流星の夜に」がものすごくいい。

 

 

 

 

わたしが子供だったっころハレー彗星がきたのだけど、

次回くるのは遠い遠い2061だそうで・・・

ギリギリ生きてるかな、

だいぶ年寄りだなって思ったきがする。

 

 

「流星の夜に」はそんな星空の事情を通して、

一人の子供が「大事な人と一緒にいられる時間は有限」だと

理解する瞬間が描かれていた。

 

子供のときって「今」しかなくて、

時間の概念があいまいだった。

今流行ってるアイドルがいつか廃れるとか、

そのときそのときで変わっていくものだってことも、

まだわかっていなかったり。

 

 

いま当たり前にあるものは、

実は当たり前ではない。

 

 

「今」ではなく「刹那」

そう思うとぐっと尊くなるよね・・・