日常生活のなかで、ふとこの本のことを思い出す。
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はいけい女王様、弟を助けてください
1,458円
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タイトルがあまりに印象的だったので、
図書館の一角で目に止まった本。
女王さまに
助けを乞うってなに!?
・・・ってなったよね(笑)
気になりつつも、わたしは数年この本をスルーする。
表紙が子供っぽかったし、
なんとなく美談なんでしょ?って。
中身が想像できる気がした。
でも・・・やっぱり読んでみよ!
そう思って手にとったら、
わたしの想像とはまったくちがう展開が待っていて、
いい意味でやられてしまった。
主人公はオーストラリア人の少年。
そんな彼にとって女王とはイギリスの女王を指す。
なにもかも終わるまで(弟の死がやってくるまで)
外国の親戚に預けられた彼は、
自分こそが弟を救うのだ!と、
イギリスで奮闘する。
とにかく「あきらめる」という選択肢のない彼。
少年ジャンプで育ったわたしも、
「あきらめない」展開はたくさん見てきたわ。
運命に抗う精神こそ至高って思い込んでたんだわ。
でも今でもこの本のラストを思い出すのは、
そういうことじゃなかったからだ。
キラキラした未来を想像し打ち勝つことじゃない。
今 だ。
今このときやるべきことを知ったから、
この一冊は輝いている。
わたしは最近、特に抱負もなくでっかい夢も見ないので、
それってどうなの。って思うことがある。
そういうとき、この本を思い出すんだ。