日常生活のなかで、ふとこの本のことを思い出す。

 

 

 

 

タイトルがあまりに印象的だったので、

図書館の一角で目に止まった本。

 

 

女王さまに

助けを乞うってなに!?

 

・・・ってなったよね(笑)

 

 

気になりつつも、わたしは数年この本をスルーする。

表紙が子供っぽかったし、

なんとなく美談なんでしょ?って。

中身が想像できる気がした。

 

 

でも・・・やっぱり読んでみよ!

 

 

そう思って手にとったら、

わたしの想像とはまったくちがう展開が待っていて、

いい意味でやられてしまった。

 

 

 

主人公はオーストラリア人の少年。

そんな彼にとって女王とはイギリスの女王を指す。

なにもかも終わるまで(弟の死がやってくるまで)

外国の親戚に預けられた彼は、

自分こそが弟を救うのだ!と、

イギリスで奮闘する

 

 

 

とにかく「あきらめる」という選択肢のない彼。

 

 

少年ジャンプで育ったわたしも、

「あきらめない」展開はたくさん見てきたわ。

運命に抗う精神こそ至高って思い込んでたんだわ。

 

 

でも今でもこの本のラストを思い出すのは、

そういうことじゃなかったからだ。

 

 

キラキラした未来を想像し打ち勝つことじゃない。

 

 

 

 だ。

 

 

今このときやるべきことを知ったから、

この一冊は輝いている。

 

 

わたしは最近、特に抱負もなくでっかい夢も見ないので、

それってどうなの。って思うことがある。

そういうとき、この本を思い出すんだ。