「必要な人に届くように」という

書き方があまり好きではない。

 

 

その気持自体はわかるのだけど、

「わたしは必要な人に」書いてるんだからね。って、

選別されてる気になるんだよね。

 

 

選別は別にしてもいい。

でも、それは言わないでもらいたい。

 

 

 

何かを伝えよう。

そう思ったら、

「伝わらない」という事象もついてくる。

 

それを見越して、

「必要な人に書いてるんだからね」というのなら、

蛇足以外の何者でもない。

 

 

 

伝えよう。

響かせよう。

そう考えていると、

壁は無数に迫ってくる。

 

 

誰も聞いてない言葉を吐き続けるのを想像したら、

それは、なんだかおかしくなりそうだ。

 

 

 

 

だけどこの世には、

声にならない声というものも、存在する。

 

 

 

その声のことを思ってみる。

 

 

伝わらない言葉は無駄なのか。悪なのか。

 

 

ぐっと心に留めている言葉は、

全部腐っていくのか?

 

 

 

 

そう考えていくと

それは違うだろうと行き着く。

 

 

心だけに秘めている恋愛が

美しいこともあるじゃない?

 

 

誰かに届かない言葉でも、

美しいものは、きっと美しくそこに在るのだろう。