わたくし・・・華の20代の頃は、

戦争と平和についての本を読みあさっていました。

なんともまぁ、暗い趣味!

 

帰還兵の書いた「南京大虐殺」の本も読んだことがあります。

 

いちばん衝撃的だったのは、

性病が流行ったときに、

「脳味噌が特効薬になるらしい」という噂がたって、

試した人がいたことです。

 

 

その本を書いた人は勇気がありますね・・・。

多くの人が、そんな狂った兵士生活から帰還して、

何食わぬ顔で元の生活に

戻っていくほかなかったのですから。

 

 

こっちは、そういう本じゃないですよ。

和製スタンドバイミーな感じで、

大好きな作品です。

 

 

この本に登場するおじいちゃんは、

戦争後、奥さんの元に帰りませんでした。

自分の中の何かが

変わってしまったのでしょうね・・・。

 

現代に生きるわたしたちは、

「兵役」をうまく想像できませんよね。

 

 

それを語れるお年寄りも、

もうあまりいないでしょう。

 

 

わたしはあのころ、

たくさんハテナマークを浮かべながら、

それらに向き合った過去を財産だと思っています。

 

 

誰だって暗いことは、知らないフリをしたい。

楽しいことばかり追いかけたい。

 

 

でも明るい方ばかり向いて

一方を無視したくないと思う。