昨日出会った畳のおじさんから、

畳の縁で作ったカード入れを買おうとして、

迷わず六文銭を選んだら、



「いいねぇ!これ全部言える?」と。

「これはわからないかな、これはね豊臣秀吉。

 こないだね、小学生くらいの男の子が来てね。

 おじさん、これ僕全部わかるよってほんとに

 ぜんぶ当ててったんだよ。感心したなぁ。

 あ、これはわかるかな。

 毎週ね、日曜日にやってるね。」

と、よく見る印籠の御紋を手に取られたので、

「これはわかります。家康ですね。」

と答えると、

「残念。これはね、どうする松潤。」

笑い泣き笑い泣き笑い泣き


どうしようもなくツボに入り、

初対面の人の前で爆笑してしまうなんて。

家に帰ってからも「残念!どうする松潤」で

何回も思い出し笑いです。



畳の出張販売は今日までで、

プランを夫に話してもよかったのだけど、

あのおじさんに会ってもらえば大丈夫!

という謎自信が生まれ、 

夫も何も言わず聞かず一緒に来てくれて、

20年苦楽を共にしてきた畳、

昨日今日の流れで、新調の運びです。


夫から、

「お父さんに似てたから、

 あのおじさんに決めたの?」

と言われて、ハッとしてキューンとなりました。


姿形は全然似てないけど、

人懐っこくて、笑わせてくれて

どこか憎めないところが似てるかもしれません。


父がいなくなって、

こんなに父が好きだったとあらゆる場面で

気付かされています。

いやんなるよ。


六文銭のカード入れの中には、



…縁(へり)じゃないよね。

と思って、今日他のカード入れを見たら

鶴亀や招き猫や龍だったので、

これもご縁なのでしょう。


お父さんこんなに早く会いに来てくれたの?

と晩ごはんの準備をしながら、

うれしいのに涙がこぼれました。

はーやんなっちゃうよ。



裏。


いつも母と私のことを鈍臭い扱いをして、

好かんことばかり言ってたけど、

お父さん、私たちのこと大好きだったんだね。


「縁(えん)じゃなかど、縁(へり)じゃが。」

ニヤリと笑う父の顔が浮かびます。