和室から出たモノは、茶箪笥です。
長きにわたり、リビングにいらっしゃいましたが、
昨年リビングを広く使うために
撤去することにしました。
その時に一度は手放そうと思いました。
でも取り置いたのは、
いずれ畳を張り替える時の
イメージがあったからです。
リビングからひと続きの部屋に見えるよう
墨黒の畳にしよう。
その時にこの箪笥を置いたらいいんじゃない?
でも今の使われ方は?
以前私が使っていた鏡を
夫が使っています。
飾り棚に飾るものはほとんどなく、
下の引き出しに至っては、
こどものゲームソフト、私のDVDとCD。
オマイガ。
茶箪笥は本来の役目ではなく、
鏡乗せ台、忘却グッズ入れに
いつの間にかなっていたのです。
「ひとつ気になるとしたらこの箪笥。
これはなぜここに置いてあるのですか?」
酒井千恵トレーナーの言葉に
ハッとしました。
なぜだろう、なぜ。
リビングから出した時、
もうあまり好きではないことに
気づいていました。
和モダンから好みが変わった。
古道具特有の木に染み込んだ匂いも。
好きだったけどもう好きではない。
判断の先送りが、
夫の空間の圧迫へ繋がっていたとは。
もう好きではないモノが
家の中でどうなるか、
末路という言葉が浮かびます。
どうやったら夫に快適に過ごしてもらえるか。
って、これをどけたらめっちゃ広くなります![]()
もうやだー、って何回言ったことでしょう。
市では、リサイクルできそうなものは
自動的に市のリサイクル市場に回されます。
リサイクルして欲しくない時だけ
申し出るシステムです。
判断は私の手を離れる。気が楽です。
…広くなっています。
和室=茶箪笥
ではなく、
和室=今は夫の部屋
いずれ子どもが巣立ったら、
それはその時考えればいい。
きっともっとその時の今に
フィットするものに出会えます。
私は私好みの和室で
夫に寛いでほしいと思っていたとは。
お恥ずかしい次第です。
でも自分では気づけないのです。
そんな押し付けをしてる自覚もなく、
夫に居心地よく過ごしてほしいと
本気で思っていたのですから。
夫は既に、
自由に居心地良く寛いでいました。
家族でキャンプも行かなくなり、
夫が抵抗していたキャンプ道具も
これまでたくさん手放してくれました。
もしかしたらこの椅子に座って
家族キャンプを思い出したり、
天袋に残したランタンと焚き火台を
ここから眺めたかったのかもしれません。
モノと向き合うと想像力がたくましくなります。
夫には笑って一蹴されそうですが。
家が動いています。
happy new life![]()


