アロマティカという多肉植物は
触ると手にミントみたいな香りがうつり
好きな植物です。
買っては枯らし
買っては枯らし
寄せ植えをやめて、大鉢にドンと
単体で植えたら、どんどん増えて
大きく育ち、
ユサユサと揺れるようになりました。
日々の小さな幸せに目を向けて、
質素に清潔に暮らす
同居を守るために、
心を清く正しく保つために 、
スピリチュアル系の本を読みあさっていました。
本だけは捨てられない
とずっと思っていましたが、
同居解消後、
後生大事にとっておいた
スピ系の本を大量に捨てたら
憑き物が落ちたように
バサバサと本を捨てられるように
なりました。
何回かの捨て祭りを経てもなお
残っていた本を昨日処分しました。
文体も固く、実生活に結びつけられるような
例えも少なかったのに。
なぜにとっておいたのか。
同居を乗り越えるバイブルだったから
と気づき、おかしくなりました。
いったいいつまで
手放さないつもりだったのか。
心が苦しく辛い時は、
この聖書を開いて、
心の平安を保とうとしました。
できない自分を責めて、
自戒して懺悔していました。
パラパラとめくると、
乗り越えよう乗り越えようとしていた
当時を思い出します。
楽しい思い出なら
とっておいていいけれど
お役御免、さようなら。
精鋭たちが並ぶ本棚を
アロマオイルを入れた水で拭き、
ほんのりと
ミントの香りのする中で
本たちは空間ごと深呼吸しています。

