同居をしていると伝えると
たいてい驚かれ、
「すごいね〜。」
「えらいね〜。」
と言われます。

ざわりとした違和感は
同居ナシ派のあちら側と
同居継続派のこちら側を
隔てる大きな壁のせいです。
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これは椅子…。

お互いそちら側には
決して足を踏み入れることが
できない(と思っている)虚無感。

たとえ愚痴を話してみても
自分が負け犬のようで
次第に話したくなくなるものです。

「すごいね」と「えらいね」は
諸刃の剣。
賞賛であり侮蔑。

そんなこと言われたら何も話せない。
はい、そうですね。
あなたの心の持ち方次第でしょう。
はい、そのとおり。

「すごいね」と「えらいね」は
簡単に言えて、角が立たない言葉。
 
やりたいことを見つけて夢を語る友にも
「すごいねー」
友達が専業主婦から
フルタイムで働くようになっても
「えらいねー」
PTAの役員を引き受けたら
「すごいねー」「えらいねー」

もしかして馬鹿にしてる?
そして、
「ムリムリムリ」
「私にはできない」
と遠くから言います。
私もそんなひとりでした。


心のこもらない
「すごいね」と「えらいね」は
時に暴力的でもあります。

そのことを知りながら、
その言葉を使える人になりたいです。