癒し
まったり
ほっこり
が嫌いです。
癒されたい
まったりしたい
ほっこりしたい
の、「た」と「い」の間には
甘ったるい伸ばす棒がセットです。
〇〇した〜い、と言うなら今すぐそう動け!
と目くじらをたてます。
日本中が、一億総癒されたい病で
イヤになります。
気に入ったモノを買うときに
「この子をお迎えする」という言い方などは
大嫌いです。
ざわっと鳥肌をたてながら、
見当違いもいいとこだ!といきりたちます。
我が家の老猫は、
人間でいうと80才くらいですが、
動物病院に行くと、
私はお母さんで
老猫はこの子です。
与えるものは餌ではなく
ごはんです。
飼い主と老猫のはずですが、
医者にお母さんと呼ばれると
いそいそと返事をします。
点滴に日参し、
この子がいなくなったらどうしようと
想像するだけで、オイオイと泣きます。
想像の世界で泣く私のそばで
老猫だけが泰然としています。
細くなった身体を抱きしめ、
「母さんはあなたが大事で大好きだ。」
と口に出して老猫に伝えます。
この子に癒しをもらい
この子とまったりする時間を
こよなく愛し、
いつかこの子を思い出して、
泣きながら、
ほっこりと心を温めるのだろうと
思います。
