ウチの100歳のおばあちゃんの葬儀

子ども 孫 ひ孫 多くの親戚

近所の人たちに囲まれ

執り行われた


1週間前まで

少ないながらも食事もとり

前の日まで会話をし

当日の昼まで返事をしていた

おばあちゃん


午後になり

からだをふいてもらい

夕方になり目を閉じねむるように

すーっと息を引き取っていった


死化粧

白装束

旅支度を多くの親戚で行い

心やすらかに旅立っていっただろう


お骨になったおばあちゃん

火葬場の方もびっくり

90歳をこえて

骨壺いっぱいに

こんなに骨がのこるのはあまりないそうだ

頭蓋骨も頬骨も顎もしっかりのこっていた

しかも・・・

のど仏が完全にのこっていた


のど仏とはよくいったものだ

仏さまの頭と肩

前に手を合わせた形で

しっかりと骨ができている

男の人でものこることはめずらしいそうだ


仏さまに守られて

肉も魚も野菜もしっかりととっていた

おばあちゃん

長生きできるように守られていたんだね


仏さまのもとにかえり

おじいちゃんとたのしくえがわで

くらしていることだろう


今でもたくさんのお料理をつくって

いっぱい食べていることだろう

そしておしゃべりをしていることだろう


100年の思い出を胸に

やすらかに見守っていてね