敬老の日

敬老の日
ウチの100歳のおばあちゃんが
きのう息をひきとった

10月に101歳になるまでと
おもっていたが・・・

去年100歳をむかえお祝いをした
市長や総理大臣からも祝い状をいただき
よろこんでいた

もうかなり足腰もよわくなり
車椅子にたよっていたが
ごはんもペロっと食べ
トイレも介助は必要だが
ひとりでできていた

ことしの春
介護施設にショートステイしているときに
脳出血をおこし一時は大変だったが
なんとか少しの麻痺はのこったが
自分でごはんを食べられるようになり
記憶はあいまいなときもあったが
会話もできるようになった

投薬も点滴もなくなり
夏前には自宅にもどれるようになった
この夏はあつかったから
大丈夫かと心配していたが
介護をうけながら元気にすごしていた

9月になり食欲もおち
先週くらいから息もあらくなったり
おきている時間もみじかくなってきて
お誕生日までもつのかなぁと話していた

敬老の日だし
今週末におばあちゃん家に行こうって
きのう実家にかえったんだ
あしたにでもみんなで行こう
なんていっていたけど
夕飯前に一度
おばあちゃんの顔をみておこうと
みんなで行ったとき
ちょうど息をひきとったところだった

午前中には親戚や子どもたちの顔をみて
すこし寝てから
午後にはからだをふいてもらって
心もからだも心地よくなったのだろう
そのあと
息が途切れとぎれになってきて
看護師さんもきてくれていたところ
しずかに息をひきとったようだ

すぐに孫たちひ孫たちで
お清めをして着替えさせて
お化粧をしてあげて
キレイなおばあちゃんの姿だった

はやくにおじいちゃんをなくし
兄弟いとこ親戚など
みんなを見送り
晩年は
はやくむこうにいきたいよって
言っていたおばあちゃん

さびしいから
長生きはするもんじゃない
なんて言っていたけど
長生きをしてくれて
ありがとう

あたたかくおおらかに
やさしく包みこんでくれた
おばあちゃん
お正月やお祭りのとき
みんながあつまるのをたのしみにして
テーブルにのりきらないくらいの
煮物や天ぷらやお赤飯を
つくってくれていた
おばあちゃん
何気ない日常生活に
しあわせをはこんでくれていた
おばあちゃん
長生きをしてくれて
ありがとう

子ども孫ひ孫たちにかこまれて
天国に旅立ったおばあちゃん
はやくおじいちゃんのところに
会いに行くんだよ
そしておじいちゃんと
しあわせに暮らすんだよ

敬老の日に愛をこめて
おばあちゃん
いつまでもありがとう
これからも天国でみまもっていてね