令和8年6月29日(月)|こころの整え方・私の経験談

\ みーぱんの処方箋 /【うつになった私 第5回】

「適応障害」だけでは説明できない、
もう一つの波がありました。

こころの整え方・私の経験談|みーぱんの処方箋

前回、適応障害という診断を受け、休職と服薬が始まったところまでお話ししました。

今日は、そこからさらに「双極性うつ」という診断に至った経緯を振り返ります。

少し専門的な内容も入りますが、できるだけわかりやすく書いていきますね。

📌 休んでいるのに、急に「絶好調」になる日があった

休職して、薬を飲みながら静かに過ごす日々が続いていたのですが、その中で少し不思議な変化がありました。

ある日突然、ものすごく元気になって、頭の中にアイデアが次々と浮かび、家中の片づけや手の込んだ料理を一気にこなせてしまう日が出てきたんです。

「治ってきたのかな?」最初はそう思って、純粋に嬉しかったのを覚えています。

でもその「絶好調」は数日で終わり、その後は元よりもさらに沈み込むように疲れ切ってしまう。このアップダウンが、何度か繰り返されました。

📌 何気なく話した一言で、先生の表情が変わった

通院の際、「最近、急に元気になる日があって」と何気なく話したところ、

先生がそれまでとは少し違う様子で、その時期のことを詳しく聞いてきました。

いつ頃から元気な期間があったか、その間眠れていたか、お金を使いすぎたり、

口数が増えたりしていなかったか——一つひとつ丁寧に確認されていきました。

当時は「そんなに重要なことを聞かれるんだ」と少し驚きながら、

思い出せる範囲で答えていました。

📌 「双極性うつ」という、新しい診断名

いくつかの問診や経過観察を経て、先生から伝えられたのは「双極性うつ」という診断でした。

適応障害として見えていた症状の裏に、気分の波そのものの特性があった、という説明でした。

「あの“絶好調”の日々は、元気になっていたわけじゃなかったんだ。」

その事実を知ったとき、少し複雑な気持ちになりました。一番つらかったはずの落ち込みと同じくらい、あの高揚していた時間も「症状の一部」だったという感覚は、簡単には受け止めきれませんでした。

💊 OTとして、今だから言えること

双極性うつ(双極性障害)は、気分が落ち込む「うつ状態」と、気分や活動性が高まる「躁・軽躁状態」を、ある周期で繰り返すことが特徴です。軽躁状態は本人にとって心地よく感じられることが多く、「調子がいい」「本来の自分に戻った」と捉えやすいため、見逃されやすい傾向があります。

適応障害として一度診断がついていても、経過の中で気分の波の特性が見えてくることで、診断が見直されることは珍しくありません。診断名が変わることは、診断ミスというより、症状の見え方が時間とともに明らかになっていくプロセスだと、今は理解しています。

診断名が変わったことで、治療の方針も少し見直されることになりました。これまで「頑張りすぎたから疲れた」というシンプルな理解だけでは、説明がつかない部分があったんだと、ようやく腑に落ちた感覚がありました。

元気な自分も、沈んでいる自分も、どちらも「ちゃんとした自分」だと捉え直すところから、新しい治療が始まりました。

📋 気分の波が気になる方への処方箋

✅ 「急に元気になった日」も、診察ではぜひそのまま伝えてみる

✅ 気分や睡眠時間を簡単にメモしておくと、波のパターンが見えやすくなる

✅ 「調子がいい」と感じる時期ほど、無理をしすぎないよう意識してみる

✅ 診断名が変わっても、それは「今までの自分が間違っていた」わけではないと知っておく

この診断を受け入れるまでには、まだ少し時間が必要でした。

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次回は、そこから実際にどんな治療が始まり、どう回復に向かっていったのかについてお話しします。

調子がいい日も、
悪い日も、
どちらも、ちゃんとあなた。

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