令和8年6月30日(火)|こころの整え方・私の経験談
\ みーぱんの処方箋 /【うつになった私 第6回】
「治る」じゃなくて「整える」。
回復の道は、まっすぐじゃなかった。
こころの整え方・私の経験談|みーぱんの処方箋
前回、双極性うつという診断を受け、治療の方針が見直されたところまでお話ししました。
今日は、そこから実際にどんな治療を経て、回復に向かっていったのかを振り返ります。
「一直線によくなった」という話ではないので、その点も含めて書いていきますね。
📌 薬が合うまでの、地味で長い時間
双極性うつの治療では、気分安定薬を中心に、その時の状態に合わせて薬を調整していくことになりました。
「これで安定するはず」と思っても、しばらくすると別の不調が出てきて、また量や種類を見直す。そんなやり取りが、何ヶ月も続きました。
「いつになったら、ちゃんとよくなるんだろう。」
正直、何度もそう思いました。でも今振り返ると、これは失敗の繰り返しではなく、自分に合う形を見つけるための、必要な時間だったんだと思います。
📌 「ゼロか百か」ではない過ごし方を覚えた
調子がいい日は、つい予定を詰め込みたくなる。調子が悪い日は、何もできない自分を責めたくなる。最初の頃は、その振れ幅にずっと振り回されていました。
通院を続ける中で、主治医や作業療法士としての知識も借りながら、「調子がいい日は7割でやめておく」「調子が悪い日は何もしないことを目標にする」という、ゆるやかな基準を持つようになりました。
完璧にコントロールできているわけではありませんが、波があること自体を「異常」と捉えなくなったことが、一番大きな変化だったように思います。
📌 復職は、ゴールではなくスタートだった
休職から数ヶ月後、段階的に仕事へ戻る形で復職しました。最初は時間を短くしたり、業務量を減らしたりしながら、少しずつ元の生活に近づけていきました。
「復職できた=治った」と思っていた時期もありましたが、実際にはそこからも調子の波があり、無理をしすぎて一時的に体調を崩すこともありました。復職は、ゴールではなく、新しい付き合い方を試していくスタートだったと、今は感じています。
💊 OTとして、今だから言えること
双極性うつの治療は、症状を「ゼロにする」ことよりも、気分の波の振れ幅をできるだけ小さくし、本人にとって扱いやすい範囲に整えていくことが目標になることが多いです。薬の調整に時間がかかるのは珍しいことではなく、体質や生活状況に合わせて見直していくのが自然な過程です。
復職や日常生活への復帰も、一度の成功で終わるものではなく、調子の良い時期・悪い時期それぞれでの過ごし方を実践しながら、自分なりのペースを見つけていく作業です。「一直線によくならない」ことは、治療がうまくいっていない証拠ではありません。
📋 回復の途中にいる方への処方箋
✅ 薬が合うまでの試行錯誤は、よくあることだと知っておく
✅ 調子がいい日は「7割」を目安に、全部やりきらないことを目標にしてみる
✅ 復職・再開後も、調子の波が続くことを前提に予定を組んでおく
✅ 「治った」ではなく「うまく付き合えている」を目標にする
この時期を経て、私は「治す」という言葉から、「整える」「付き合っていく」という言葉に、自分の中での捉え方を少しずつ変えていきました。
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次回は、このシリーズの最後として、今振り返って思うことをお話ししたいと思います。
まっすぐじゃなくていい。
波があるままで、
ちゃんと前に進める。
一緒に生き延びましょう — みーぱん —
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