それから何事も無くすぎていたが大事な事を忘れ
ていた事を思い出した。

その日は雅紀が家に来ていて昼飯に季節外れの
暑さだったので冷やし中華を作ってくれていた。


「あのさ。前に俺と一緒に住んでもいいって言って
ただろ?あれってまだ有効?」
「有効って。僕はしょーちゃんが嫌じゃ無かったら
少しでも一緒に居たいよ」
「じゃあ……雅紀。一緒に住まないか?」


そう言うと包丁を置き手を洗って俺に思い切り
抱きついてきてうおっとなった。

「しょーちゃんありがとう。余り僕から言うのも嫌
かなって思ってたから本当に嬉しい。しょーちゃ
んが旅立つその日までずっと一緒にいようね」
「あぁずっと一緒にいよう。ところでさ雅紀はず
っと若いままなの?」
「本来はそうなんだけど何も知らない人たちにし
たら怖いでしょ?だからその年にあった…皺とか
そんなのを作るの」


マジかー良かったと言うと何で?と言うから俺だ
け爺さんなのに雅紀だけ若いと孫みたいになるし
何かやだと言うとくふふと笑い一緒に年を重ねよ
うねと言ってキスされた。


それから2人で住むマンションを探したりして
それはそれで楽しい時間だった。


しかし。


俺らにじわりじわりお黒い闇が近付いている事
など知る由もなかった。



✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。

今日は友達のお見舞いへ。
何か自分がお見舞いする側になるとは思わなかった
から気持ちは複雑でした。

でもこの先も一緒に行きたいとこ山盛りなので
まだまだ元気に過ごすつもりです(๑•̀ㅂ•́)و✧