んーと悩みながら最初に言ったのは。

「俺らは人間じゃ無い」

はぁぁ!?
ににに人間じゃ無いって言いました?
聞き間違えじゃ無いよね?


「初っ端から想像を超えすぎて混乱してるけど。
人間じゃ無かったら…何者?」


流石松本さん!
混乱してても一方で冷静に考えてると感心して
ると。


「人間界だと俺らは化け物みたいな扱いになるん
だろうけど俺ら的には魔物界ってとこかな」
「ま...魔物…」


そうこれまた驚いてると雅紀が泣きそうな顔で
俺に言った。


「しょーちゃん…僕の事…気持ち悪い?」
「そんな訳無いだろ!!」


咄嗟に否定していた。
確かに魔物とか言われても雅紀は雅紀だし。
俺らと違うとこなんて見当たらない。


「その…魔物ってさ。普通にこの世界で生活してる
訳なの?」
「そう。見た目もだけど正直そんな変わったとこは
無い。1番違うのは寿命かな」
「長生きするって事?」
「そうだね。200歳ぐらいは普通に生きる」


200歳?


もう何聞いても驚かない気がしてきた。
話が異次元すぎる。


「寿命が長い事は分かった。その他に何ていうか特
殊能力的な事とかあるの?」
「それは人それぞれで種族にもよるんだけど…」
「種族って?雅紀は何の種族なの?天使とかそんな
のかな?」


櫻井落ち着けよと言われでも、と言うとニノが天使
ってそんな風にまーくんの事思ってたんだと噛み殺
した笑いを雅紀はしょーちゃんを笑わないでと言い


「しょーちゃん僕の事天使とか…そんな風に思って
くれてたの?」
「だって雅紀はさ穢れとかそういうの一切無いし」


そこまで言うとイチャつくのは2人っきりの時に
してくださーいとニノに言われてしまった。