「松本さーんお邪魔しますよ~」
「あの……お邪魔致します」


遠慮気味に言うと今、手が離せないから勝手に
洗面所使ってと言われはーいと雅紀は嬉しそう
に扉いっぱいあるけど全部開けて見る?とか子供
みたいな事を言うが。


「ほら、勝手に開けないの。多分ここじゃね?」
「もぉー僕だって多分そこだろうなってのは分か
ってますぅ」


とにかく手洗いさせて貰おうと言いめちゃくちゃ
綺麗にしてるね。しょーちゃんはこんなの無理だ
よねと言うから俺だってその気になれば出来るし
と言うとその『その気』がなかなかならないじゃ 
んと痛いとこをつかれる。


「いつまで洗面所いるんだよ。こっち来てちょっと
手伝ってよ」


その声にすぐ行きますと颯爽と松本さんがいるキ
ッチンに行くと何か見た事無いような材料が並ん
でいた。


「何したらいいですか?」
「これを切ってくれる?」


そう言われて雅紀はいとも簡単に切り始めたが俺
はどうしたものかと思っていたら櫻井は皿運んで
と言われ喜んで!と言ったら2人同時に。

「「居酒屋の店員かよ」」と突っ込まれた。


テーブルに出来上がった料理を並べて行くととて
もじゃ無いが普通、こんなの家で食べるか?と
疑問に思うほどオシャレで見た事あるけど……とい
う料理もあり松本さん……完璧過ぎですよと思って
いた。


「松本さんこんな料理作れる何て凄いですね」

雅紀がキラキラな笑顔で言うからどうせ俺は料理
なんて出来ませんよとヘソを曲げていた。


「ここまで作ったのは久しぶりだよ。1人ではこん
なに作らないし」
「でもこんなプロが作る料理どうやって覚えたんで
すか?」
「父親が好きなレストランがあってそこの料理が
俺も好きでさ。あれは...中学生ぐらいだったか
な?自分で作りたいから教えて欲しいってお願い
したらレシピを書いてくれてそこからかな。暫く
料理作りにハマったの」


松本さん部屋も整理整頓が出来ていて料理も出来
て完璧過ぎですよと雅紀が言うと松本さんは少し
悲しげに俺は櫻井の方がよっぽどいいなぁと思う
と言われ美味すぎて止まらなくなっていたフォー
クが止まって驚いた。