脱いだパジャマを雅紀は拾いリビングに行こう
と言う。

「パジャマ、洗濯なら自分でするから」
「くふふ。しょーちゃんのパジャマ1つぐらい増え
たって変わんないよ」


確かにそうだろうけど初めて伺い、何から何まで
甘え過ぎじゃ……と思ってたら雅紀が変に気を使わ
なくてもいいよと言われじゃあお願いしますと言
った。


リビングに行くとお父さんはテレビを観ていて
昨日は呑まし過ぎたようで悪かったね。体調は
大丈夫?と聞かれ恐縮した。


「こちらこそ初めて伺い呑み潰れて着替えまでして
頂いたようで本当に申し訳ございません」
「……雅紀が言ってたように本当に君は好青年だ」


こらからも雅紀と仲良くしてやってくれと言われ
それは僕もお願いしたいぐらいですと言うとお母
さんが私は今回の翔ちゃんの方が好きだわと言う。


その今回っていったいどういう意味?と思ってる
とテーブルには次々料理が並べられた。

お母さんが焼いたというパンに雅紀が豆から挽い
てくれたコーヒーにサラダ、スクランブルエッグ
にフルーツ。


「いつも朝からこんな豪華何ですか?」

驚いて聞くとえっ?そんな豪華かしら。普通で
しょと言うと雅紀が母さんは父さんが食べる事が
好きなのを知って料理の腕前を上げて父さんと結
婚したんだよと言った。


「母さんは料理は本当に上手だから私もほぼ外食
しないんだよ。母さんの料理が1番美味いからね」
「僕だって母さんに習って大分料理の腕前上げた
のにさー」
「あぁ、そうね。今回の翔ちゃんは料理が全く出来
ないんだったわね」

また『今回』の翔ちゃん……。


気になる。
もしかしたら想像もつかない事を聞かされるかも
知れないけどモヤモヤしたままの方が嫌だ。


「あの……」
「さぁ!早く食べましょ。パンが温かいうちにね」


そう言われ言おうとした言葉を飲み込みいただき
ますと言った。



✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。

母親の病院で珍現象と言うべきかちょっと
笑ってしまった事が。

トイレに行ったら1つは使用されていたので
もう1つの車椅子用のトイレへ。

で、自動ドアを押して開いて中に入り何度自動
ドアのボタン?を押しても閉まらず手でスライド
させたら閉まったんです。笑

いやー病棟もだけどどうせならもう少し綺麗な
病院を紹介して欲しかった。
まぁ本人は寝たきりだから分かって無いだろう
けど何かちょっと可哀想で。