それからケーキを食べワインを呑み部屋風呂に
入る……つもりが久しぶりに長距離を運転したか
らか不覚にもそのまま2人共寝てしまった。

朝、目覚めてうわぁぁぁと叫ぶと雅紀が驚いて
な、何?と起き上がった。


「部屋風呂…入ってねぇ」
「あっ……。本当だね。勿体無いし朝食までまだ時
間あるし入ろうよ」
「そういう問題じゃないんだよ…。部屋風呂だし
気兼ね無くさ~」
「くふふ。じゃあしょーちゃんのお誕生日の時部
屋風呂があるとこ行こ?」

俺は雅紀の肩を掴んで絶対だぞ!!と言うとどれほど
気合い入れてたのって笑うから予約した時からだ
と真面目な顔で言うと目をぱちくりさせ。

「ロケーションの違いだけで普段からヤってる
のにそんなに?」
「男のロマンだよ。雅紀には分からないだろうけ
ど」
「いや、僕も男ですけど」

結局ただの風呂に浸かっただけになり俺のオレも
しょんぼりしていた。