仕事と同時進行でイブに行く所の予約を終わらせ
後はプレゼントだが……。


雅紀が喜びそうなもの。
いや、雅紀ならきっと何だって喜んでくれるだろ
うけどそれは嫌だ。

こうやって考えたら雅紀の欲しい物って何か分か
らない。


松本さんはオシャレだと思うし忘年会の合間にで
も聞いて見るかと思ってその件は一旦片付いた。


そして忘年会当日。
俺と松本さんは若干トラブルの対応が急遽あり少
し遅れて行った。

俺は当然松本さんの隣りに座るつもりだった…のに
店に行き個室に案内されると1人の女性が松本くん
こっち、こっちと椅子を下げて手招いていて松本さ
んもそちらに行ってしまいえぇーと内心思ってたら
櫻井くんはこっちよと佐藤に呼ばれて仕方無く席に
着いた。


「これで皆んな揃った事だし今年は新規の契約も
あり。また、現状契約しているクライアントも
来年も問題無さそうだ。これも皆んなの努力の
賜物だと思っている。来年も現状に満足する事
無く頑張ろう。乾杯!」


課長の音頭で周りの人らとグラスを交わす。
俺は段々酔いが回ってくれば席移動して松本さん
の隣りに行くつもりだった。


「櫻井くん。休みの日は何してんの?」
「大体付き合ってる子と一緒に過ごしているかな」

佐藤はまだ俺を狙っているのか分からないからこ
こは正直に答えた。

そう。付き合ってる子と言ったが彼女とは言って
無いんだから嘘はついてない。

「櫻井くん彼女いたんだ」

前に座っていた先輩が驚いてる。

「そんな驚きます?」
「いや、あんた松本さんと結構残業してる事多い
し何かそんな雰囲気無かったから」
「そんな雰囲気って。彼女いてますアピール何か
普通しないでしょ」
「その彼女とはどれぐらいの付き合いなの?」


これ、まともに答えていたら延々と聞かれそうだ
なと思いプライベートの事はこの辺で勘弁して下
さいと言うとみんな黙り隣りに座っていた男性の
先輩が残念だろうが櫻井は諦めろと言うとフラれ
たみたいじゃ無い!と言って笑いに包まれた。



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昨日は役所に大分前に手紙が届いていてマイナ
ンバーの何かの更新の為に来所してくれという
事だったけど免許更新もあったりですっかり忘
れていたら高額医療の案内がやっときて。

同時に手続き出来るからラッキーと思って行っ
たら…。

結構時間かかったんだけど思っていた以上に
医療費が返ってくるのでそれは嬉しい( ߹꒳​߹ )
ガン治療は本当にお金がかかるので。