家に帰って来て麦茶を飲んだ。
これも雅紀が沸かしてくれるようになって
冷蔵庫に常備されるようになった。
今までも毎日来ていた訳じゃ無いし何で今日は
こんなにも寂しく感じるのかが分からない。
夕方、早々に雅紀の作ってくれた晩飯を食べても
何か味気無い。
俺……いつの間にかこんなにも雅紀に依存してい
たんだ。
その日はなかなか寝付けず雅紀からも連絡が無く
て迷ったが我慢出来ずラインする事にした。
『雅紀……お疲れ。明日来れそう?俺は特に予定
無いから急に来ても大丈夫だから』
そう送って暫く画面を見ていたが既読にならず
諦めて無理矢理眠った。
「……ちゃん。しょーちゃん…」
「……!!」
ガバッと起き上がると雅紀が目の前にいた。
「雅紀!」
まるで何年も会ってないかのような気分で思い
切り抱きしめた。
「しょーちゃん昨日は返信出来なくてごめんね。
でも、しょーちゃんから連絡くれて嬉しかった
んだよ」
「何かさ……昨日は急だったのもあるかもしれない
けど雅紀と別れた後寂しくてって、手の甲どう
した?」
えっ?と雅紀が見て何処かで擦りむいたのかな
とか言ってるけど。
何故か雅紀が嘘をついてる気がしてしょうが
無かった。