「ショーチャンモシモシニナマエカイテイイ?」
「いいよ。これは鉛筆で書けないからマジックで書かないとな」
「マジック?」

俺はマジックを渡してこれは手についたら取れないから気をつけるんだぞって言ったからか真剣な顔でケータイにまさきと書いていた。


それからノートを出してまさきに言った。


「まさき、このノートはまさきがお留守番してる時、何してたか書いて?俺はそれを読んで返事書くから」
「ナンデモイイノ?」
「いいよ。まさきの好きな事書いたらいいよ」
「ワカッタ。ボク、ガンバッテカク!」
「よし、じゃあノートにも名前を書こうか」

そう言うとまさきは。
さくらいしょう
                まさき
と、書いた。

「何で俺の名前も書いたの?」
「ショーチャンモカイテクレルカラ」
「なるほど。じゃあこれはまさきと俺の交換日記だな」
「コウカンニッキ?」
「順番に書いて行く事を言うんだ」
「ボクトショーチャンノコウカンニッキダネ」
「そう。まさきが何を書いてくれるか楽しみにしてるからな」
「ウン!」


だけど……。
まさきを寝かした後もやっぱり心配だった。
休みの日だけでもあんなにベッタリのまさきが
本当に1人で留守番出来るんだろうか。

そんな事を考えてなかなかその日は寝付けなかった。