それから俺たちは2人の時間を大切にした。
初めてのキス。
初めて……ひとつになった時。
どれも大切な大切な思い出で。
一生この思いを伝える事はないと思っていたから。
離れるのが寂しくて悲しくて。
しょーちゃんが東京に上京する時は我慢しようと思うのに次から次に涙が流れて、最後はしょーちゃんも涙ぐんで。
そんな遠距離も長かったような短かったような4年だった。
「ただいま」
「お帰り、しょーちゃん♡」
「ん、何かいい事あった?」
「さっきちょっとうとうとした時にね?高校時代の夢を見て。俺がしょーちゃんに片思いしてた頃を思い出してたの」
「あ~。あの時さ部活終わった後一緒に帰ってたじゃん?」
「そう!あれから俺…しょーちゃんの事好きになっていったんだよね」
「あれさ、最初は雅紀と一緒に帰る口実作る為にわざと遅くまで練習してたんだ」
「そうなんだ。くふふ、でもしょーちゃんと一緒に帰るようになってなかったら好きになってなかったかも」
「だろ?結構俺、頑張ったと思うよ。路線わざわざ変えたりさ。でも、雅紀は全然俺に対してのスタンス変えないからさ」
「変えないというより変わってないと見えるように必死だったの」
「お互い後一歩の勇気がなかったんだよな」
「だからね?今、こうやってしょーちゃんと一緒に居られる事が幸せ過ぎてしょうがないよ」
俺もって言ってしょーちゃんが優しく抱きしめてくれて自然に重なる唇。
「あのさ」
耳元で囁かれ背中に回した手に力が入った。
「今日の晩飯まだ?」
「……‼️ごめんね!しょーちゃん残業だったからお腹すいてるよね?すぐに用意するから待ってて」
バタバタとキッチンに向かう俺にデザートは雅紀な!なんて言うしょーちゃんにもう!とか言いながらそんなやり取りも堪らなくて。
しょーちゃん俺を選んでくれてありがとう。
そう心の中で呟いた。
(`・3・´)人(’◇’*) おしまい
☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆
最後までお付き合いありがとうございました!
※コメントは非公開です。
今日はワクワクのグッズ買いに行きましたが
いつもならある看板がなくて(T^T)
友達と看板すら今年は見れないのかと
凹みましたとさ。