次の日駅に向かって歩いているとそういや雅紀の家に行く前に潤に会って、それから……


止めよう。
考えると行き場のない思いが膨れ上がる。

待ち合わせの場所に行くともう雅紀は来ていた。


「悪い、待たせた?」
「ううん。ちょっと早く着いただけだから」
「もうデパートに行く?」
「せっかく出て来たし、服を見たいんだけどいい?」
「……いいよ」



一瞬ドキッとした。
あの時買ったはずのシャツはどこにもなくてまた1つ夢だったんだと思わされたような気がして…悲しかった。

「何か買いたい物でもあるの?」
「特別に何って訳じゃないけど服も最低限しか持ってこなかったから気に入ったのがあればって感じなんだけど。」

雅紀の言葉1つ1つにあの時の時間を思い出すけど微妙に違っていて。

実はもう1つの現実だったのか……


何て仮にそうだとしても何も変わらない。


「しょーちゃん春物がもうバーゲンになってるよ」
「最近は本当に早いよなぁ」

2人で店内を見ながらブラブラしてたらあの時買ったようなパンツが目に止まりさりげなく雅紀に勧めて見た。

「雅紀、このパンツとかどう?ほら、ついジーンズばっかになるだろ?」
「確かにそうだね。ちょっと試着して見ようかな」

試着した雅紀を見るとお世辞抜きに似合ってたから素直に誉めた。

「似合うよ。これなら夏も履けるしいいんじゃない?」
「そうだね。じゃあこれ買おうかな」

雅紀が試着室が出て来る間シャツを見ていた。

「しょーちゃんはシャツが欲しいの?」
「今の時期Tシャツの上に羽織るのにいいかなって思ってさ」
「そっか……これなんかどう?」

そう言って見せたシャツはあの時買ったはずのシャツに似ていて迷わずそれに決めた。


こうやってあの時と同じような時間(とき)を重ね合わす事でいつかひとつになるんじゃないかと願わずにはいられなかったんだ。



・。+☆+。・゚・。+☆+。。+☆+。・゚・。+☆+。・

昨日の道明寺の出演にスゴい騒ぎに
なってたようで。

あたしは録画してあるから10時からは
普通にクロ現観てました。

この作品、花男の続編が始まった事を
偶然知りちょっとだけ原作は読んだん
だけど

晴だっけあの子と道明寺の出会いは
原作では重要なシーンだったけど
ドラマではどうなのか楽しみです。