M-side
今日は僕は休みで引越しの荷造りをしていた。
この部屋であの人の事を待っていた事が遠い昔に感じられるぐらい今はしょーちゃんでいっぱいだった。
そろそろお昼にしようかなって思ってたらしょーちゃんからの連絡。
『あっ、雅紀。今日さ早く仕事終われそうだからそっち行っていい?』
「うん。じゃあ夕飯作って待ってるね。リクエストある?」
『雅紀が作る物はどれも美味いから何でもいいよ。』
「分かった。じゃあまた後で。」
『うん、また会社出たら連絡する。』
昼休みに掛けてきてくれたんだろうけど、同僚の人とかに聞かれて変に思われないか心配になるぐらい声が弾んでいた。
今日は何を作ろう?いつも美味しそうに食べてくれるしょーちゃんの顔を思い出して心が温かくなる。
昼食を食べた後、スーパーに行ってお肉コーナーを見てた時、思い出した。
フードプロセッサー……。
職場の主婦の人がフードプロセッサーを使ってミンチにしたハンバーグは挽き肉を使うのとでは全然違うと聞いていつか作ろうと思っていたんだった。
しょーちゃん美味しいって言ってくれるかな、って思いながらエレベーターを降りたら部屋の前に立ってる人がいた。
ウソ……。
そんな訳ないよ。
その人は気配に気付き振り返った。
手足が震えて崩れそうになりながら1歩、また1歩歩いた。
変わらない笑顔だった。
「雅紀、ただいま。」
「な……んで。」
辛うじて声を絞り出すとそっと抱きしめられた。
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やっとここまで来ました!
ここに持ってくる為に今までの話は壮大な振りと言ってもいいぐらい。
ただ最近サボってたから下書きのストックが
ギリギリ。
頑張ります!