皆さん、おばんです。
ここはどこ?わたしは誰?ああ、夢の中、in my dream.てなわけですな。
ヒュン!
一瞬、空気を切り裂く音が頭上を通過しビックリ仰天、とっさに身を屈めたわたしの頭にコツンと何かが落ちてきました。地面に転がるソレは青みがかったリンゴでした。後ろを振り返ると、リンゴの木の枝に手裏剣が突き刺さっておりました。
ハットリくん「ハハハッ!平成のニュートン君、何かひらめいたでござるか?何も?それならリンゴを食べてごらんよ。君はアダムとイヴの子孫だろ?きっとオイシイ出来事が起きるかもでござるよニンニン!」
わたしはリンゴを拾いながら立ち上がり、ハットリくん目がけてリンゴを投げつけました。
ハットリくんは背中の刀を抜き取るやいなや目にも止まらぬハヤワザでリンゴを4等分に切り分けそのうち2つをウサギさんカットにして又わたしに投げ返しました。わたしは呆然として、その4個のリンゴをバチバチっとアホ面に受け止めたのは言うまでもありません。
わたし「ハットリくん、じゃないのを知っているよ。ジョンのパパ、略してJPなんだろ?どこに隠れているンだい?出てきなよ」
JP「ハハハッ!全てお見通しか。成長したな。しかし、残念ながら、姿を見せられ無いのだよ。だって、俺、透明人間なんだもん。だから今日もハットリくんのコスプレで参上したってわけだよ」
わたし「用件はなんだい?手短にお願いするよ」
JP「なんだよ。ずいぶん忙しそうじゃないか。日本一、いや宇宙一のヒマジンの君が」
わたし「貧乏ヒマなしさ。そう。俺は40を超えて、ようやく自分と向き合うようになったんだ。そうして、世間と折り合いをつけてしぶとく生きてやろうと決めたのさ。そこで初めて、俺は世間の同世代の人と比べて貧乏だっていうことがわかったんだ」
JP「見栄を張るなよ。世代も性別も人種も問わず、君は誰よりも貧乏だよ」
わたし「・・・早く用件を言えよ」
JP「君に会いに来る理由は一つしかないだろ。ジョンは見つかったか?それだけだよ」
わたし「ジョン?」
JP「そうだ。ジョンの行方を追え、そうして、見つけたら、彼を助けてやってくれと、神の導き示す方へ、正しい方へ向かえるよう諭し促がしてくれと何度も何度もアタマを下げてお願いしたはずだぜ。そうして、その見返りにお前が探してるサーカスっていう金魚の居場所を教える約束をしたはずだぜ。その交換条件を元に俺との契約を取り交わしたことを覚えてないとは言わせないぜ」
まったく覚えていませんでした。夢の中の会話とはいえ、わたしは首を傾げざるおえませんでした。しかし、あれ、待てよ。おやおや?サーカス?yes! I just remember.
わたしはJPに別れも告げず、ガバッと布団をはねのけ起き上がりました。
そうです。わたしは、わたしの愛する金魚、略して愛金のサーカスを探していたのでござるニンニン!わたしの生きる目的は唯一つ、サーカスを探すことなのです!(たぶん。何でか知らんけど)
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