皆さん、おばんです。



わたし「イタタタタタ!痛いよ鎌田さん!」


鎌田「どうしたのミスター?」


わたし「外れた!肩外れた!両肩!」


鎌田「・・・ごめんなさい。わたし、ジョンもさっきの二人の男も、そしてミスターまでダメにしてしまう・・・ホント疫病神ね。男を不幸にしてしまう女なのね」


わたしは小さく首を振りました。


わたし「鎌田さん。男を不幸にする女なんていないさ。男が勝手に不幸になるだけさ」


鎌田「村上龍みたいなこと言わないでよ・・・ミスター、優しいのね」

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わたし「鎌田さん。一応、言っとくけど、俺は、ダメだよ。俺は普通に、アンジェリーナ・ジョリーとかミラ・ジョヴォヴィッチとか好きなただのエロいオッサンだからね」


鎌田「心配しないで。ミスターは、わたしでも無理」


わたしでも?・・・どういう意味だ?そういう意味か・・・アレ?まさか、俺、ちょっと凹んでる?オネエにフられて凹んでいる自分がいる?

これは意外だ。自分の新たな一面に出会えた気がする。ナルホド。俺は自分が思う以上に、人に好かれたいキモチが強いらしい。オネエでも何でも、誰彼なく好かれたいのだ。


わたし「ヘイヘイ!鎌田さんは俺のツレの、友達以上恋人未満の関係の人なんだ。つまり俺のシリアイなんだ。そのシリアイを俺の家から追い出す権利はアンタには無いぜ!」


ナイキ「じゃから、この家はオンシの家じゃナイき」


わたし「じゃあ誰の家だ!」


ナイキ「それは言えナイき」


わたし「ウソだから言えないのだ!全部ハッタリだ!お前もJPと同じウソつきだ!」


ナイキ「ウソじゃナ~イき。ウソつきじゃナ~イき」


この野郎、ナメくさりやがって・・・と悔しいキモチで一杯ですが、両肩を脱臼して両腕ブランブランのわたしには鎌田さんを助けることができましぇん!


わたし「鎌田さん!今こそ鎌田さんの、イヤ、『ミノル二世』のチカラを見せつけてやれ!」


鎌田「何言ってんのミスター!」


わたし「レラだっちゃ電撃、略して『レラ電』を食らわすんだよ!アディダスとJPをやっつけたみたいに!」


鎌田「だから知らないわよそんなの!」


わたし「いいや。鎌田さんならできる。『ミノール!』って叫べ!」


鎌田「はぁ?」


と、まったく意味の無い会話を続けてる間に、ナイキは鎌田さんを引きずるようにして玄関まで運んだのです。


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