皆さん、おばんです。
わたし「ならばわたしは目に見えない無人島に暮らすことにしよう」
JP「ところがね、目に見えないものも資産になるんです。例えば、夢とか、愛とか、心とか、未来も。先物取引が良い例です。未来の可能性に投資してるわけです。目に見えなくともアタマで考えたものは何でも見えるものにしてきたのが人間の歴史です」
わたし「レキシ?縄文土器、弥生土器、どっちが好き♪って違うよ!だーかーらー、なんでそうなるの!歴史なんてどうでもいいわ!」
JP「どうでもいい?歴史とはスナワチ時間の堆積です。現在あなたはその堆積層の上に立っているのです。ソレはつまりあなたのパパやママやジジやババのことなのです。歴史をバカにしたらバチがあたりますよ」
わたし「もうあたってるわ!殺人事件の犯人扱いされたり変なドイツ人に腹を蹴られたり変なフランス人に壁に落書きされたりオネエに大事な金魚食われたり怪しいイギリス人に説教されたり!もういい加減にしてほしいわ!」
JP「よーくわかりました。ことごとくツイテナイ人生を送っているのですね。それじゃーね、コレなんてどう?メチャクチャ運気が上がるストーン・ヘンジの石の破片を丹念に研磨してこんなにツルっツルの球体に仕上げたの。そしてなんと!今ならコレにもう一個つけて、税込6480円!送料無料!」
マジか?ソレで本当に運気が上がるのか?しかし、ソレが安いのか高いのか全く見当がつかないぜ。
ナイキ「もうその辺でええじゃろ。よし、それじゃ、金魚を食うたオンシ、この家から出てってくれちや」
鎌田「だから、ジョンのことだけハッキリさせてよ。彼は、ルーシーを殺していないのね?信じていいのね?」
ナイキはJPに目配せし「どうじゃ?」と聞きました。
JP「ジョン、ジョン・ロトン・・・ああ!彼のカレーが食べたいなー!」
JPは鎌田さんが持つタッパーをマジマジと見つめました。
JP「ソレ、カレーじゃない?そうでしょ?」
鎌田「ええ。そうだけど」
JP「ソレ、もしかして、ジョンのカレー?」
わたし「ヘイヘイ!わざとらしいな。あんた大体のコトのイキサツ知ってんだろ?まあいいさ。鎌田さんが持ってるソレは俺のカレーだよ。俺とジョンが取り交わした契約上の権利の品さ。ソレは俺以外の者は食えないことになってるのよ。何故ならジョンは未だにサーカスを見つけられてないからね。その間は、ジョンのカレー屋のカレーは食い放題なのさ!そういう契約なのさ!」
わたしは鎌田さんから奪うようにしてタッパーを取り上げました。
JP「ナルホドですね。それならば、そのカレー、わたしに、売っていただけませんか?」
わたし「やだねったらヤダネ♪」
JP「10万ポンドなら、いかがです?」
10万ポンド?・・・て、何?重さ?
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